東大和市 街路樹更新計画を策定 路線を区分けして整備
東京
東大和市は、街路樹の老木化や管理費の増加に対応するため、「街路樹更新計画」を策定した。安全性の確保を前提に、路線ごとに更新方針を定め、効率的で持続可能な管理体制への転換を図る。今後30年間で約27億円の管理費を投入し、計画的な植え替えや間引き、撤去などを進め、安全で快適な道路空間の確保を目指す。
市が管理する街路樹は、49路線で高木(樹高3㍍以上)と中木(同1㍍以上3㍍未満)が2732本、低木(同1㍍未満)が2万0280平方㍍整備されている(2025年7月時点)。調査の結果、高中木2732本のうち、約16・3%に当たる447本が腐朽などにより不健全な状態だった。老木化や大径木化の進行により倒木や落枝(枝の落下)の危険性が高まっている他、根の隆起(根上がり)による歩道の段差など、安全面での課題が顕在化している。
特に根上がりは17路線、354カ所で確認されており、歩行者や車いす利用者の通行に支障をおよぼすなど、早急な対応が求められている。また、歩道幅員が不足する路線も多く、歩道幅員が狭い路線や日陰による生育不良など植栽環境の制約も課題となっている。
市民アンケートでは、街路樹の景観や季節感を評価する声が多いものの、管理コストの抑制や樹木の撤去、樹種変更を容認する意見が約70%を占めた。
こうした状況を踏まえ、今後の街路樹の更新に当たり、路線ごとに役割を整理し、重点的に管理する路線と縮減する路線を区分する方針を示した。今後15年以内に景観重視路線(歩道幅員4㍍以上でサクラ類を植栽)と街路樹撤去路線(歩道幅員3㍍未満で周囲に公園などの樹木がある)の対策を行い、その後、優先度を検討した上で植栽環境改善路線(歩道幅員4㍍以上でサクラ類がない)の整備に取り組んでいく。
2025年度の街路樹管理費は約7700万円。現在の管理を今後30年間継続した場合、年2%の物価上昇を見込むと累計は約32億円に達する見通しだ。一方、今回策定した更新計画では、累計管理費を約27億円と試算しており、管理手法の見直しにより約5億円の縮減効果を見込む。
