四国の2025年度建設業倒産 5年間で最多

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四国の建設業倒産件数の推移

 帝国データバンク高松支店がまとめた2025年度の四国地区企業倒産集計(負債額1000万円以上、法的整理による倒産)によると、建設業の倒産は50件で、前年度を2件上回り、この5年間で最も多かった。業種別では小売業に次いで2番目に多かった。全業種の倒産件数は225件で、過去10年で最多を記録した。  同社では倒産件数の増加について、売り上げが回復しない中で、コロナ禍に実施されたゼロゼロ融資の返済開始や、棚上げしていた社会保険料の一括納付、人手不足、賃金上昇、資材価格上昇などが要因とみている。  負債総額は265億5800万円で、前年度より68・4%減少した。前年度にあった500億円超の大型倒産がなかったことで、3年ぶりに300億円を下回った。  業種別では小売業の55件が最多で、建設業の50件、サービス業の40件と続いた。資本金別では、100万円以上1000万円未満が116件で最も多く、次いで1000万円以上5000万円未満の75件が続いた。主因別では販売不振が182件で全体の80・9%を占めた。  県別の件数と負債額を見ると、香川県が67件、77億1800万円、愛媛県が59件、88億6000万円、徳島県が71件、60億8900万円、高知県が28件、38億9100万円。香川県と徳島県で件数、負債額とも前年を上回り、愛媛県と高知県は件数、負債額とも下回った。  同支店は、「26年度は、中小・零細企業の〝あきらめ型倒産〟を中心に、増加傾向となる見込み」と分析。特に「建材価格の上昇と人手不足にあえぐ建設業の動向には注視が必要」としている。