気候変動報道を推進 国連大でシンポ

東京

WoWキツネザル氏

 気候変動報道をサポートするMedia is Hope(台東区)は、「気候変動メディアシンポジウム2026」を渋谷区の国際連合大学内で開いた。国連広報センターの後援事業で、気候変動に関する報道や取り組みを表彰する「Media is Hope AWARD2025」の表彰式と、人工知能(AI)時代のメディアの役割を議論するシンポジウムなどを実施した。多様化する情報発信の中で、ファクトチェックや解決志向の報道の重要性を改めて示した。  国連広報センターの根本かおる所長は冒頭のあいさつで、中東情勢の緊迫化を踏まえ、化石燃料依存のリスクが顕在化していると指摘。日本はエネルギー供給面で脆弱(ぜいじゃく)性を抱えているとした上で、再生可能エネルギーへの転換が経済活性化にもつながると述べ、「社会変革を後押しするためには、メディアの積極的な発信が必要だ」と訴えた。  第1部の表彰式では、2025年下半期、年間受賞者の12組を表彰した。25年は会員制交流サイト(SNS)上の誤情報の拡散が浮き彫りになったことから、丁寧に事実を検証し、誤情報への注意を呼び掛ける、ファクトチェックに基づく発信を重視して選考した。  25年下半期個人賞はWoWキツネザル氏が受賞した。環境問題をエンターテインメントとして分かりやすく発信するクリエイターで、SNSや動画を通じて親しみやすく伝えている。  第2部では「気候変動とAI台頭時代のメディアの役割」をテーマに討論を実施。東京大学未来ビジョン研究センター教授の江守正多氏らが登壇し、産業界の気候変動対策の実践事例を紹介した他、AIやSNSの普及を踏まえ、誤情報対策と信頼性のある報道の在り方などを議論した。