徳島県初の特定都市河川指定に向けた取り組み 阿南市の打樋川水系三谷川

四国
 徳島県初の特定都市河川指定に向けた取り組みが、阿南市の「二級河川打樋川水系三谷川」で進められている。県は指定に向けて、本年度に流域関係者との意見交換や理解の醸成を図っていく考え。指定されれば、要件を満たした所定の開発行為ごとに国や県などからの補助制度が利用できるようになる。  特定都市河川は、著しい浸水被害が発生または発生する恐れがある、市街化が進み雨水が浸透しにくい地域の河川で、河川整備に加えて河川に流れ出る水を抑制する対策を行い、浸水被害から地域を守ることを目的に指定される。  指定により一定規模(1000平方㍍以上)の雨水が地面に染み込むことを防ぐ土地の改変(雨水浸透阻害行為)には、知事の許可が必要になる。許可の際は「雨水を貯留したり、地中に浸透させたりする施設(雨水貯留浸透施設)の設置が義務づけられ、整備費用を国や県などが補助する。  県は特定都市河川流域では今後、浸水被害対策を総合的に推進するため河川管理者、流域市町村、住民などで共同して、流域水害対策計画を策定する予定。この制度の概要説明として、一般的なコンビニ、スーパー・ドラッグストア等の開発例や2026年度からの補助制度をホームページで紹介している。  特定都市河川は、国土交通省水管理・国土保全局が管轄する、特定都市河川浸水被害対策法(流域治水関連法)に基づき指定される。同法律は気候変動の影響による近年の降雨量増加等に対応し、流域内のあらゆる関係者が協働で「流域治水」の実効性を高めるため21年5月に改正された。  従来の指定要件である「市街化の進展により河川整備で被害防止が困難な河川」に加え、「自然的条件により被害防止が困難な河川」が追加され、全国の河川へと指定対象が拡大している。