小田急 鉄道設備投資に586億円 伊勢原の総合車両所の設計など

神奈川

総合車両所の完成イメージ。大野総合車両所(相模原市南区)を移転する

 小田急電鉄(東京都新宿区)は、2026年度の鉄道事業設備投資として総額586億円を計上した。25年度の計画から約150億円の増加となる。伊勢原市に整備する総合車両所については詳細設計を実施。また、高架橋・跨線橋やホーム上屋の耐震補強といった災害対策を継続するとともに、駅舎の改良工事として藤沢駅の橋上化などを進める。  新設する総合車両所の建設地は伊勢原市笠窪、串橋、神戸地内の敷地約17・4㌶。小田原線の伊勢原駅~鶴巻温泉駅間にある。敷地の約55%に当たる9・6㌶を総合車両所の建築用地に充て、操車場や検車場、変電所、付属設備棟を建設する。  相模大野駅近くにある大野総合車両所(相模原市南区)が1962年の完成から60年が経過し老朽化が進んでいることから、早期の移転が必要としている。2026年度は詳細設計や用地取得の手続きを推進。早ければ27年度中にも着工する。設計の委託先は非公表。  自然災害対策に関しては、梅ケ丘駅~登戸駅間の高架橋と海老名駅~厚木駅間にあるJR相模線跨線橋、読売ランド前駅・相武台前駅・座間駅・新松田駅のホーム上屋で耐震補強を進める。また、新松田駅~開成駅間にある酒匂川橋梁で劣化した塗膜を更新する。  ホームドアは東京都内にある経堂駅など2駅に設置する。神奈川県内の駅については27年度に藤沢駅、28年度に向ケ丘遊園駅で整備。32年度までに新宿駅~本厚木駅間の全駅で導入を完了する予定だ。  藤沢駅では橋上駅舎化工事(第1期)を進める。2階自由通路の幅員を現況の8㍍から16㍍に拡幅。改札は地上から2階に移す。26年度は駅舎の建築工事を継続。エレベーター、エスカレーターの整備を完了する。施工はフジタ(東京都渋谷区)が担当。  28年度に開始する第2期工事では乗り換え部を新設する予定。JR東日本が実施する東海道線のコンコース新設などと合わせ、スムーズに乗り換えを行えるようにする。  東京都内では新宿駅と鶴川駅の改良を推進する。  この他、30年ごろから新宿駅~相模大野駅間でワンマン運転を開始するため、運転台からホームを監視できるようにモニターシステムを更新。非常時の信号制御システムについても改善する。  車両関連では▽新型ロマンスカーの車両設計▽通勤車両「5000形」新造▽通勤車両「3000形」のリニューアル―などを投資計画に盛り込む。