京急 神奈川県内のオフィスや社員寮売却 港町駅前ビルは大和ハウスに

神奈川

「京急鶴見市場寮」は東急建設に売却した

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は、2025年度にオフィスビル「港町駅前京急ビル」(川崎市川崎区)や社員寮「京急鶴見市場寮」(横浜市鶴見区)を売却した。収益は品川周辺の再開発や住宅・ホテル開発用地の取得などに充てる考え。譲渡先は「港町駅前京急ビル」が大和ハウス工業(大阪市北区)、「京急鶴見市場寮」が東急建設(東京都渋谷区)。  「港町駅前京急ビル」の所在地は川崎市川崎区港町1ノ3の敷地3683平方㍍。京急大師線の港町駅から約150㍍の場所で、3棟のタワーマンションから成る「リヴァリエ」に隣接する。用途地域は工業地域で建ぺい率60%、容積率200%、最高高さ20㍍まで。  建物の規模は鉄骨造6階建て延べ5152平方㍍。完成から約35年が経過する。  「京急鶴見市場寮」の所在地は横浜市鶴見区元宮2ノ880ノ7の敷地2154平方㍍。京急本線の鶴見市場駅から約1・2㌔の場所で、横浜市鶴見スポーツセンターに隣接する。用途地域は工業地域で建ぺい率60%、容積率200%、最高高さ20㍍まで。  建物の規模は鉄筋コンクリート造7階建て延べ4031平方㍍。築38年程度がたつ。 保有不動産全てで流動化検討  京急グループは中長期的な方針として不動産事業の強化を掲げ、利益比率を現状の30%から40%程度まで高める方針を示す。不動産事業では品川駅近くで約3500億円を投じて高さ152㍍の複合タワーを建設する「高輪3丁目開発計画」をはじめ、京急川崎駅前の再開発・アリーナ建設計画、横須賀駅前の再開発などが進む。  大規模開発や住宅・ホテル開発用地の取得といった成長投資に関わる資金を賄うため、鉄道施設を除くグループの不動産全てで流動化を検討。26年度下期に組成する予定の私募リートへも含め、資産の売却を進める方針だ。  25年度は「港町駅前京急ビル」「京急鶴見市場寮」の他、能見台駅付近にある「プライムネクサス」シリーズの賃貸マンション、東京都内の賃貸マンション2物件とオフィス1物件、品川駅周辺の国道拡幅用地を売却。合計約250億円の収益を得た。