愛知県 高級ホテル補助金 再開1年での動向
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25年10月に開業したエ スパシオ ナゴヤキャッスル
愛知県と名古屋市が連携しながら運用している「高級ホテル立地促進事業費補助金」について、制度再開から1年が経過した5月1日時点で、補助申請がゼロだったことが分かった。県観光コンベンション局によると、これまでに事業者からの問い合わせはあったものの、申請には至っていない。県の担当者は「申請ゼロの要因は分からない」としている。
同補助金制度は2020年4月に創設。23年3月までに3件の高級ホテルを事業認定したが、同年3月をもって新たな事業認定の受け付けは終了した。その後、アジア・アジアパラ大会後の観光・MICE需要を取り込むため、25年5月から再開した。受付期間は30年3月31日まで。補助内容は、1件当たり最大10億円(県市合わせて20億円)と、再開前から変わっていない。
認定を受けるには、平均面積45平方㍍以上の客室を150室以上整備することをはじめ、スイートルームやバンケットルーム、複数のレストランの設置など、複数の条件を全て満たす必要がある。対象地域は県内全域としている一方で、市町村が同様の補助を実施していることが条件であるため、実質的に名古屋市内のみに限定されている。ただ、県としては、補助条件や限度額などの制度内容について「現時点での見直しは検討していない」としており、引き続き周知を図っていく考えを示した。
これまでに認定された3ホテルは、中区の「TIAD (ティアド),オートグラフコレクション」と「コンラッド名古屋」、西区の「エスパシオ ナゴヤキャッスル」。いずれも21年に事業認定されており、7月のコンラッドの開業をもって、全ての施設が出そろう。
