建設技能実習生の給与額 3号で上昇顕著、30万円超に

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 外国人技能実習機構のまとめによると、建設分野で働く3号技能実習生の2024年度の平均月額給与は31万6885円となった。2年連続で30万円超となった一方、前年度と比べ、0・4%増とほぼ横ばい推移となった。1号は全産業平均と比べると低いものの、2号でほぼ並び、3号で3万6256円と大きく上回った=グラフ。  24年度の実績を見ると、建設業・全産業平均のいずれも、1号・2号・3号の全てで平均月額給与は上昇した。  このうち、建設業で働く1号技能実習生の基本給など「決まって支給する現金給与額」は18万9879円で1・1%増、賞与を月ごとにならした「特別な給与」は8700円で14・1%増と増えたものの、いずれも全産業平均より低い金額となった。  建設業の2号技能実習生は、「決まって支給する給与」が21万2300円で4・6%増、「特別な給与」が3万6298円で18・9%増と大きく増加。合計額は全産業平均を上回る水準となった。  建設業の3号技能実習生は、「決まって支給する給与」が26万0290円で0・8%増、「特別な給与」が5万6595円で1・6%減となり、総額では0・4%増とほぼ横ばいだった。全産業平均との比較では、合計額で3万6256円と大きく上回った。  建設業では、他産業と比べても1号から2号、2号から3号へと移行した際の月額給与の上昇幅が顕著な傾向にある。技能の習熟に応じたキャリアステップが明確で、処遇に反映されやすいためとみられる。  また、1号よりも2号、2号よりも3号で賞与などの「特別な給与」が占めるウエートが大きくなっている。外国人材か日本人かを問わず、物価上昇を背景に賃上げの圧力が強まる中、基本給部分に当たる「決まって支給する給与」の増額傾向が続くかも注目される。  また、建設業で働く技能実習生の月平均の超過労働時間は、前年度と比べて1号・2号・3号のいずれも1~2時間減少した。時間外労働規制が建設業にも適用されたことが影響した。