「人」清水建設名古屋支店長 大橋成基氏

中部

清水建設名古屋支店長 大橋氏

 全国を股に掛け、各地の神輿を担いできた生粋の祭り好き。「祭りは神輿を担いでこそ」。今年も伊勢神宮の御木曳や浅草神社の三社祭などに参加した。  37年のキャリアを建築畑で過ごし、横浜港大さん橋などの新築工事に携わってきた。思い出深いのは、40代後半で急遽任されたリニューアル工事部長。戸惑いつつも、建物のライフサイクルを学び、現場の職人と営業に駆け回った。その結果、就任1年目で目標額の100億円、2年目で200億円超えの受注を達成。3年目には横浜スタジアム増築工事の受注に大きく貢献した。  長い現場経験で培ったのは、準備の大切さと対話が紡ぐ信頼の重み。「社員にもこの考えを伝え、フロントローディングの重要性を説いていく」と語る。  支店長就任に際し、「個が力を発揮できる組織の実現」を掲げた。「名古屋支店は工場建築が多く、若いうちから現場で鍛え上げられている社員も多い。こうした強みを基盤に、私も積極的に現場に入り込み、みんなが意見を出し合える環境を整える」と話す。個の強みを生かして全体のパフォーマンス力を上げるため、組織一丸で挑む心構えだ。  日建連が掲げる新4Kの「かっこいい」を、氏は、「われわれの仕事に対する『誇り』が、建設業のかっこよさとなる」と解釈する。「建設業は“子どもたちに誇れる仕事”。もっと魅力を知ってほしい」と願う。  多くの神輿を支えてきた祭りの熱気を原動力に、名古屋から多くの人の暮らしを支えていく。 【略歴】  1989年関東学院大学工学部建築学科を卒業後、清水建設に入社。横浜を中心に勤務し、2020年に横浜支店副支店長に就任。その後、横浜支店、東北支店で支店長を経験し、26年4月から現職。神奈川県出身。59歳。