中温化アスファルトの使用促進など 奈良県・和歌山県の「道路脱炭素化推進計画」

大阪

紀州材を使用した木製ガードレール(和歌山県HPより)

 近畿圏2府4県のうち、奈良県と和歌山県の2県が3月に「道路脱炭素化推進計画」を策定している。同計画は国土交通省が2025年10月にまとめた「道路脱炭素化基本方針」に基づき、道路照明のLED化や道路施設の省エネ化の目標を定める。数値設定の他に、2県では低炭素(中温化)アスファルトの使用や和歌山県で紀州材の利用促進を図るなど、道路の脱炭素化を目指す取り組みを盛り込んでいる。  全国の自治体の4月末時点の策定状況を見ると、都道府県が全体の29・8%に当たる14県、市町村が同じく1・2%の20市町村。近畿圏では奈良県、和歌山県の他、滋賀県が27~31年度の5カ年計画として本年度中に策定する見込み。大阪府は策定に向けて検討を進めているところだ。市町村では滋賀県草津市のみが同計画を策定している。 ■和歌山県は紀州材で木製ガードレール設置  和歌山県は、30年度までの目標として電動車化(パトロールカー、公用車)を47%、LED化を80%に設定。LED化では道路照明で55%、トンネル照明で100%を目指す。再生可能エネルギーの活用では、脱炭素電源由来の電力使用比率を30年度に33%、40年度に65%の目標を設定した。  道路整備では、木製ガードレールなどの紀州材を使用した製品や高炉スラグを使用したコンクリート、路盤材の積極利用を推進する他、低炭素アスファルト・コンクリートの使用を検討する。これらの導入を促すため、工事成績での加点や入札制度での優遇などを設ける考えだ。 ■奈良県は30年度までに道路照明LED化100%  奈良県は、30年度までに電動車化(パトロールカー)27%、LED化98%を目標に掲げた。両項目とも40年度に100%の達成を目指す。このうちLED化の内訳では、道路照明が30年度までに100%、トンネル照明は97%に設定した。  再生可能エネルギーの活用は30年度に7%、40年度に14%を設定。電力として、太陽光・風力・水力・バイオマス発電などの再生可能エネルギーを調達する他、県が管理する道の駅などの道路施設への太陽光発電施設の設置を検討する。  道路整備では、道路の新設や改築、修繕の際に低炭素アスファルトや低炭素型コンクリートなどの材料導入を促進する。30年度までに目指す道路の舗装修繕工事での低炭素アスファルトの使用割合(施工面積割合)を6%に設定した。