原油もナフサもあるはずなのに ナゼ「目詰まり」は起きるの?

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このコーナーでは、ベテランたぬき記者の「ぽんせつ先生」が、知りたがりの九官鳥「キューメット」の質問に答えます(Q=キューメット、P=ぽんせつ先生)。 P.中東情勢の悪化に伴う石油製品の供給不安が収まりません。 Q.ポテトチップスのパッケージがモノクロになったんでしょ。 P.政府内には、ああした対応も「供給不安をあおる」として、快く思わない向きもあるようです。 Q.え?そうなの?企業努力じゃん?いいじゃん。 P.国家備蓄の放出などにより、現時点で原油やナフサの供給量は不足していないというのが、一貫した政府の姿勢です。供給が不足している原因は、流通過程の「目詰まり」にあるとして、対策を強化しています。 Q.最近、目詰まりってよく聞くね。 P.住宅・建設資材でも、調達への不安から、必要な量を超える資材を発注したり、仮発注を同時にかけることで、需要家全体に資材が行き渡らなくなっています。建設業では、川上であるメーカーから、川中である商社・流通店・ホームセンター、ゼネコン・デベロッパーなどの川下に至るまでの経路が長く、流通の目詰まりが起きやすいと言われています。 Q.目詰まりはホントに起きてるの? P.日本建設業連合会の調べでは、すでに4月の段階で躯体・仕上げ・設備の幅広い分野で受注の制約や納期遅延が発生していることが確認されています。特に問題なのは調達力の弱い工務店や一人親方などの小規模な事業者です。調達力のあるゼネコンから資材を支給される場合は良いのですが、自ら資材を購入し、現場に持ち込む場合、調達が困難になるケースが出ているようです。 Q.目詰まりの対策ってナニがあるの? P.資材メーカーを所管する経済産業省と、建設業を所管する国土交通省が連携し、目詰まりの解消に力を入れています。経産省は川上のメーカーから、国交省は川下の住宅分野の事業者から情報を収集しています。目詰まりが起きている箇所を特定し、不急な在庫確保の抑制や必要量に見合った発注を働き掛けています。特に問題が深刻な小規模事業者に対しては、一人親方らでつくる全国建設労働組合総連合(全建総連)と協力して供給状況を把握しています。 Q.働き掛けるって言ってもね…。値段も上がっているでしょ。 P.そうですね。政府にも強制的な手段をとれるわけではなく、中東情勢が好転したとしても、市場の正常化にはしばらく時間が掛かるのではないでしょうか。需要家である各社が流通全体を踏まえて可能な限り仮発注でなく実発注を早める、限りある資材の行き先を受発注者双方で確実に決定することが大切です。  価格の問題はさらに深刻です。いったん高騰した価格が落ち着くまでには、さらに長い期間がかかるとの見方もあります。