横浜市 ブルーライン延伸 新計画案を26年度中に示す 開業は30年から延期

神奈川
 横浜市の山中竹春市長は、高速鉄道3号線(ブルーライン)の延伸について「2026年度内に今後のスケジュールを含む新たな事業計画の案を示せるよう全力で取り組む」との姿勢を明らかにした。5月26日の市会で藤代哲夫氏(自由民主党)の質問に答えた。2月に開催した市会では、目標年次としていた30年の開業は「困難」との認識を示しており、新たな案で改めてスケジュールを提示する方針。  山中市長は答弁の中で「国の鉄道事業許可に必要な条件である採算性を確保するため、事業計画を見直している」と説明。「沿線の土地利用誘導による需要創出や工事費の精査など、収支改善に向けた取り組みを進めている」という。  道路・交通政策局の担当者によると、採算性の確保に向けて建設費などのコスト減を図り、沿線のマンション誘致などによる需要増加といったシミュレーションも行っている状況だ。  高速鉄道3号線の延伸は、既設のあざみ野駅(青葉区)から小田急線新百合ケ丘駅付近(川崎市麻生区)までの約6・5㌔区間が対象。19年1月に事業化を決定し、20年1月には概略ルートと駅の位置を選んだ。地下トンネル構造で4駅を新設する。  横浜市側のルートは道路下の公有地を活用し、あざみ野駅から嶮山付近、すすき野付近に駅を設ける。川崎市側は、ヨネッティー王禅寺付近に設置する駅を経由し、新百合ケ丘駅南口付近に至るルートとする。新たな事業計画案を作成するに当たり、概略ルートや新駅の位置などは変更しない。  19年当初では概算事業費を約1720億円と推計し、1日当たり8万人の需要を見込んでいた。新型コロナウイルスの流行による行動変容や物価高騰など、社会情勢が大きく変化し、事業計画の見直しを迫られた。