杉並区 小学校5校で躯体劣化調査 改築・解体時期の分散を検討

東京

築60年以上の校舎が一斉に改築期を迎える(写真は浜田山小学校)

 杉並区は、老朽化した小学校校舎の耐用年数調査に着手する。高度成長期に建設した多くの学校が改築の時期を迎える中、短期に集中して建て替えるのは困難なため、躯体やコンクリートの劣化状況を把握。施工時期の分散を検討するための材料とする。区が教育施設の躯体調査を行うのは今回が初めてで、2026年度は杉並第六小学校、杉並第七小学校、桃井第四小学校、浜田山小学校、大宮小学校の5校で実施する。  区では従来、学校施設の建て替え時期について、築65年程度を目安としていたが、中長期的な維持管理経費の縮減や、改築・改修に関わる財政負担の平準化を図るため、耐用年数を延伸する。21年3月に学校施設整備計画(第2次計画)を策定し、躯体が健全な建物については定期的な修繕や長寿命化改修によって耐用年数を80年程度に伸ばす方針を打ち出した。  調査を行う対象校の概要は▽杉並第六小学校(阿佐谷南1ノ24ノ21)=3階建て延べ4637平方㍍、1963年完成▽杉並第七小学校(阿佐谷南3ノ19ノ2)=3階建て延べ5059平方㍍、65年完成▽桃井第四小学校(善福寺3ノ3ノ5)=3階建て延べ4689平方㍍、64年完成▽浜田山小学校(浜田山4ノ23ノ1)=3階建て延べ6226平方㍍、65年完成▽大宮小学校(堀ノ内1ノ12ノ16)=3階建て延べ4733平方㍍、65年完成―で、コンクリートの中性化やアルカリ骨材反応、鉄筋のさびなど躯体の状況を調査し、工学的見地から残存耐用年数を評価する。  劣化調査は構研設計事務所(昭島市)、アミック(横浜市鶴見区)が担当。11月中に業務を完了させる。