図書館4万m2などの複合施設 27年春から事業者公募 神宮前五丁目まちづくり

東京

旧こどもの城の現況

 東京都は神宮前五丁目地区(渋谷区)の都有地を活用したまちづくりで、事業者公募に向けた事業実施方針を公表した。都有地のうち3区域の面積約3・8㌶を活用対象とし、延べ床面積4万平方㍍程度の図書館機能などを含む複合施設を整備してもらう。2027年春から公募型プロポーザルの手続きを進め、28年春にも事業予定者を選定。70年の事業期間に建設・除却の期間を加えた一般定期借地権設定契約を結んで整備を任せる。35年度ごろの工事完了を見込んでいる。  神宮前五丁目地区(渋谷区神宮前5ノ53)の都有地は、国道246号などに面した▽青山病院跡地(1万7533平方㍍)▽コスモス青山(1万0646平方㍍)▽旧こどもの城(9924平方㍍)▽国連大学(7044平方㍍)―の4区域・総面積4万5417平方㍍。  このうち継続運営の国連大学を除く3区域・3万8103平方㍍を活用対象にして、「誰もが集い・つながる、開かれた『智の創造拠点』」を形成するための複合施設を整備。地区の全体に「創造・交流機能」と「こどもの体験機会創出機能」の二つを導入する。  軸となる機能は「創造・交流図書館」で、港区にある都立中央図書館を移転改築する格好。4万平方㍍程度の延べ床面積を上限に、340万冊程度の蔵書能力を持たせたり、1800席程度の閲覧席を設けたりする。併せて劇場や女性活躍支援、起業支援、緑地・広場の他、商業、宿泊、業務などの機能も挙げた。施設の配置や延べ床面積、導入機能は事業者の提案に委ねる。  都は複合施設の整備後に、事業者から創造・交流図書館に必要な床を買い取って自ら運営する。また、女性活躍支援と起業支援の機能に必要な床を借り受けて運営する方針だ。残る床の運営と維持管理は事業者が当たる。  活用する3区域の現況を見ると、旧こどもの城の区域には15年度に休館した地下4階地上13階建て延べ床面積4万1699平方㍍の建物が立地している。  コスモス青山の区域には、都から土地信託を受けたみずほ信託銀行が建てた地下4階地上5階建て延べ床面積4万1026平方㍍の建物が既存。30年9月の契約終了後に土地と建物が都へ返還される予定だ。  青山病院跡地は渋谷区が借り受けて、区立学校の建て替えに伴う仮設校舎(青山キャンパス)を設けている。現時点で31年度まで賃貸借契約を延長できるようになっている。  複合施設の整備に当たり、事業者には必要な調査、設計、建設の他、既存建物に入居するテナントの移転調整も行ってもらう。コスモス青山のテナント移転調整後に一般定期借地権設定契約を締結し、都の費用負担により旧こどもの城とコスモス青山の建物を解体した上で、複合施設の工事に着手する。