都港湾局 伊豆諸島の海岸保全施設整備、10年で170億円

東京

海岸保全施設の整備イメージ

 東京都港湾局は、伊豆諸島の港湾と漁港で2026~35年度の10年間に海岸保全施設を整備するための計画を策定した。全22海岸で護岸と離岸堤の嵩上げや新規整備、改良などを実施して、自然災害と将来の気候変動リスクに対応できるようにする。概算整備費は約170億円を見込む。この計画に基づき26年度は三池港海岸の離岸堤建設などに関わる工事6件、測量1件を6月から12月にかけて順次発注する予定だ。  計画の対象は伊豆小笠原諸島に位置する港湾と漁港のうち、海岸保全区域が指定されている伊豆諸島の港湾12海岸と漁港10海岸。  整備内容を個々に見ると、護岸と離岸堤の嵩上げは▽神津島港海岸(神津島)の護岸0・9㌔▽三池港海岸(三宅島)の護岸1・0㌔▽神湊港海岸(八丈島)の離岸堤0・3㌔―で実施。将来の気温が2度上昇すると想定した海面上昇(0・38㍍)や台風の強大化などに伴う高潮偏差、波浪の増大、余裕高を考慮して整備する。  また、浸食のある箇所や越波の影響を低減する箇所などで護岸と離岸堤の新規整備を進める。対象は▽新島港海岸(新島)の護岸0・3㌔▽岡田漁港海岸(大島)の離岸堤0・4㌔▽差木地漁港海岸(大島)の離岸堤0・1㌔―。このうち新島港海岸に関する工事(業種=河川、工事発注規模価格帯1億6000万円以上2億5000万円未満)の希望制指名競争入札を6月に公示。27年3月31日までの工期でブロックの製作・据え付けを行ってもらう。  差木地漁港海岸の離岸堤整備に向けて深浅測量(測量)の希望制指名競争入札を7月に公示。12月11日までに成果を得て27年度以降の設計に備える。  さらに、波浪で消波ブロックが飛散した▽若郷漁港海岸(新島)の離岸堤0・2㌔▽三池港海岸の離岸堤0・2㌔▽阿古漁港海岸(三宅島)の離岸堤0・2㌔▽神湊漁港海岸(三宅島)の離岸堤0・1㌔―には重量を増したブロックを投入することで改良を施す。  その中で若郷漁港海岸の離岸堤改良に関わるブロック製作工事(河川、1億円以上1億6000万円未満)の希望制指名競争入札を6月、三池港海岸の離岸堤(潜堤)を建設する工事(河川、2億5000万円以上3億5000万円未満)の希望制指名競争入札を8月に公示。それぞれ27年3月24日まで、同年12月31日までの工期で進めてもらう。  この他、老朽化対策として波浮港海岸(大島)の護岸0・1㌔と青ケ島港海岸(青ケ島)の護岸0・1㌔を補修。新島港海岸の離岸堤0・3㌔は経年劣化によって天端高が不足している箇所を補修する。  波浮港海岸の西側護岸補修工事(河川、1500万円以上2500万円未満)と新島港海岸の護岸補修工事(河川)の希望制指名競争入札をそれぞれ7月、10月に公示。波浮港海岸を27年3月31日までの工期で完了させる一方、新島港海岸は28年3月31日までの工期で鋼管杭を打設する。  侵食が確認された利島港海岸、神津島港海岸、神湊港海岸の人工海浜や砂浜は養浜を実施。併せて海洋レクリエーションの拠点形成や観光客の利用促進につながる施設を整備する。