踏切対策、新規に6区間で「鉄道立体化」検討 都
東京
東急多摩川線の鵜の木~武蔵新田駅付近間にある下丸子1号踏切
東京都都市整備局は都内に約1040カ所ある踏切のうち、2050年代までに重点的に対策を実施・検討すべき重点踏切を382カ所抽出し、このうち鉄道立体化を15区間、鉄道立体化以外の対策を130区間でそれぞれ検討することを決めた。新たに鉄道立体化の検討対象としたのは▽JR中央線(八王子~西八王子駅付近)▽西武新宿線(小平駅付近)▽西武拝島線(武蔵砂川駅付近)▽京王京王線(つつじケ丘~柴崎駅付近)▽東急池上線(御嶽山~千鳥町駅付近)▽東急多摩川線(鵜の木~武蔵新田駅付近)―の6区間。踏切対策基本方針の改定案で示した。
現行の踏切対策基本方針は04年6月に策定した。そこでは都内の踏切1187カ所から394カ所の重点踏切を抽出。うち171カ所を鉄道立体化の検討対象(20区間)、223カ所を鉄道立体化以外の対策の検討対象(83区間)にして、25年度を目標に除却や廃止に取り組んできた。
25年4月時点で残っている踏切は145カ所減の1042カ所、重点踏切も11カ所減の383カ所となった。
一方、策定から約20年が経過し、鉄道と道路の需要動向や人口動態の変化、まちづくりの進展、安全・安心に対する意識の高まりなど、社会情勢が大きく変化しているため、有識者を交えた会議で改定を検討。都市強靱化など新たな観点から重点踏切を再抽出した上で、「渋滞解消」「道路整備」「まちづくりの推進」「防災都市づくりの推進」「都市鉄道の利便性向上」の五つの視点を定め、複数の視点に当てはまる区間を鉄道立体化の検討対象とした。
改定案によると、鉄道立体化を検討する15区間には合計158カ所の踏切がある。新規の6区間を除く9区間の検討を継続する中で、これまでJR青梅線(立川~東中神駅付近)としてきた1区間はJR青梅線(立川~西立川駅付近)に見直す。
鉄道立体化以外の対策を検討する130区間については早期に実現可能な対策を関係者間で考える。例として橋上駅舎化や歩行者立体横断施設の設置、迂回(うかい)路の確保、歩道拡幅、道路の単独立体交差化などを列挙。具体化に当たっては、区間の範囲を地域特性に応じて柔軟に設定することとしている。
また、区市町や鉄道事業者といった関係者との連携を強化して踏切対策の確実な推進を図るため、「踏切対策推進会議(仮称)」を設けて進捗の確認や新技術の共有などを行う予定だ。
6月24日を会期末とする第2回都議会定例会の閉会後に成案を公表する見通し。
