浜松市 総合雨水対策の加速に向け方針を報告

静岡

稼働開始した高塚川排水機場

 浜松市は、浜松市総合雨水対策計画に基づく流域治水対策の推進に関して、15の重点対策エリアで進める「水をながす」「水をためる」「川をしる」の被害軽減対策を加速・推進する方針を報告した。また、併せて6月8日に稼働開始した高塚川排水機場=写真=を含む「高塚川流域浸水対策アクションプラン」の実施効果も示した。市議会5月定例会で露木里江子議員(自由民主党浜松)の代表質問に、加藤貞仁土木部長が回答した。  市は総合雨水対策計画において、2022年度や23年度の豪雨災害を受け、24年3月の計画見直し時に重点対策エリアを12エリアから15エリアに拡大。24年度からの10年間で、140の対策事業を計画に織り込んだ。進捗状況として、25年度までに111事業で設計や工事に着手。「水をながす」対策71事業のうち、五反田川の改修などの63事業に着手し、13事業が完了。「水をためる」対策69事業のうち、48事業に着手し、神原排水路調整池などの22事業が完了した。「川をしる」対策では、2年間で27回の出前講座開催、地域要望を受け土のうステーションを4カ所増設など、自助・共助を支援する対策を実施している。今後も「水をながす」「水をためる」対策を加速しつつ、水害への意識啓発や防災情報の提供などによりそれぞれが自分ごとと捉えられるよう「川をしる」対策を推進するとした。  準用河川高塚川流域では、15年9月に発生した総雨量335㍉の豪雨により16戸の床上浸水被害が発生。これを踏まえ、同規模の降雨に対して16年度から10年間で床上浸水のおおむね解消を目標とする「高塚川流域浸水対策アクションプラン」を策定し、関係機関や地域などと連携して対策に取り組んできた。  これまでに、高塚川河床掘削や可美公園貯留施設など11項目のハード対策、土のうステーション10カ所設置など8項目のソフト対策を実施した。約9割のハード対策が完了していた23年6月に発生した豪雨が目標降雨(重点対策エリアにおいて1時間50㍉以上の降雨規模)に迫る降雨であった中、床上浸水被害は無く、一定の効果を確認した。今年6月8日には新設した高塚川排水機場が稼働開始し、シミュレーション上は床上浸水が1戸に減じおおむね解消となる。今後は総合雨水対策計画に基づき、合流先である馬込川の改修などを推進していく方針を示した。