「VIRTUAL SHIZUOKA」全県データを公開

静岡

VIRTUAL SHIZUOKAで再現した河津七滝ループ橋(提供/静岡県)

 静岡県は、3次元点群データを使って静岡県を1分の1スケールで再現する仮想空間「VIRTUAL SHIZUOKA」の整備を完了した。全国で初めて、県土全域に加えて県全域の水深の浅い沿岸部のデータを公開した。県では「仮想空間にデータで静岡県を作り、そこでシミュレーションをしてから現実の静岡県で整備、まちづくりを行うことで費用や期間を削減できる」としている。  今後、VIRTUAL SHIZUOKAを使って、災害発生時の迅速な現状把握にも生かす。被災前の状態であるVIRTUAL SHIZUOKAと、ドローンなどで測量した被災地の差分解析に活用し、災害対応のスピードアップにつなげる。  2019年度に富士山東部や伊豆東部の3次元点群データを公開したことを皮切りに、順次県内のデータを公開。今回、浅海底部を含む県内全域の3次元点群データを公開した。  VIRTUAL SHIZUOKAは、静岡県を航空レーザー計測や航空レーザー測深、移動計測車両で取得した地表面と樹木、建物、海岸線の浅海低部の緯度や経度、標高の座標情報データなど、いわゆる3次元点群データで構成。商用利用もできるオープンデータ化した。  建設現場での、丁張りなしでの重機作業や3D設計図の作成、整備後のイメージを見える化しての地元説明、景観シミュレーションなどに活用できる。  建設分野以外では、古墳をはじめ遺跡の研究や、富士登山などの観光地VR体験、ゲームフィールドなどに利用されている。  水深の浅い沿岸部のデータは、防災上の危険度の判定や、消波ブロックの位置のずれなど沿岸部の土木施設の点検に利用できる。