【本紙調査】25年度県内発注状況 工事は前年度比2.8%減4107億
静岡
2025年度に県内の官公庁が発注した工事の落札データ(PFIなど官民連携事業の落札データは除外)を建通新聞社が集計したところ、金額ベースの落札総額は前年度比2・8%減の4107億3152万円となった。件数は1万2964件で、前年度を7・4%下回った。前年度の同時期の集計と比べ、静岡県関係は落札件数が減少しているが、落札総額は1割近く増加。一方、市町関係と国・特殊法人関係は、落札件数・落札総額とも前年度を下回っている。
発注機関別に見ると、静岡県発注工事の落札総額は9・1%増の1399億1637万円、落札件数は4・4%減の5500件。県関係の落札総額は数年間増加を続けていたものが24年度に減少したが、25年度は再び増加した。
個別工事で見ても、県建築工事課発注の「静岡東高等学校校舎棟新築他工事(建築)」(27億3500万円)など、建築関係の大型物件のトップ3を県関係が占めている。落札件数については減少している。
市町関係は、落札件数9・0%減の6657件、落札総額が8・7%減の1871億4838万円と、件数・金額とも前年度を大きく下回っている。
国・特殊法人関係は、落札総額が前年度比6・5%減の836億6677万円、件数は同13・5%減の807件。落札総額が数年間減少していた国・特殊法人関係が24年度は増加に転じていたが、25年度は再び減少している。
土木 40億超の国・県・市工事がトップ3
土木工事で落札額が最も大きかったのは、大成建設が43億9330万円で落札した国土交通省中部地方整備局の「1号藤枝BP原トンネル工事」。次いで静岡県企業局西部事務所の「牧之原萩間工業用地地域振興整備事業(工事費)造成工事」(落札額=43億7000万円、落札者=熊谷・前田・林工JV)、掛川市土地開発公社の「新エコポリス第3期事業工業用地造成工事」(落札額=40億3000万円、落札者=松下・掛土・金田JV)。
40億円を超える物件が土木工事の落札額トップ3を占め、発注者も国、県、市とバラエティーに富んでいる。従来、上位を占めていた東名高速道路更新関係は、件数や規模が減少していることがうかがえる。
静岡県発注の土木工事は、企業局西部事務所の物件の他は、沼津土木事務所発注の「(一)富士清水線橋梁改築(黄瀬川大橋上部工)」の落札額15億6800万円(落札者=川田建設・日本ピーエスJV)、企業局東部事務所発注の「静清工業用水道事業送水本線布設替(推進工)」の落札額7億4300万円(落札者=鈴与建設)などが大型物件としてあげられる。
市町関係発注の土木工事は、掛川市土地開発公社の物件の他は、静岡市発注の「大沢排水区大沢雨水渠築造その1」の7億9000万円(落札者=淺沼組)が上位11番目、浜松市発注の「西遠浄化センター放流きょ樋門改築(第2工区)」の7億8500万円(落札者=中村組・浜松市)が上位13番目となっている。
建築 トップ3はいずれも県工事
建築工事では、県建築工事課発注の物件が落札金額上位トップ3を占め、「静岡東高等学校校舎棟新築他(建築)」の落札額27億3500万円(落札者=五光・平井組JV)がトップで、「中東遠・浜松地区新特別支援学校校舎新築他(建築)」の落札額24億6000万円(落札者=石川・イトーJV)、「下田警察署庁舎新築他(建築)」の落札額22億円(落札者=加和太・河津JV)が続く。
これらに続く4~6番目は、焼津市発注の「焼津体育館建設(建築工事)」の落札額20億5500万円(落札者=橋本・斎藤JV)、中日本高速道路発注の「東名高速道路御殿場インターチェンジ管理施設改築他」の落札額15億5000万円(落札者=丸明建設)、富士宮市発注の「富士宮市立東小学校管理教室棟等改築(建築工事)」の落札額11億0300万円(落札者=三与建設)の順。
