高知県 新県民体育館整備 基本計画案を承認

四国

新県民体育館のイメージ図(提供/高知県)

 高知県は、県民体育館の建て替えに伴う基本計画の策定に向け、有識者で構成する「新県民体育館整備等基本計画検討会」の第11回会合を開いた=写真。5月に実施したパブリックコメントの最終報告や基本計画(案)の修正内容を示し、委員からの同意を得て基本計画(案)を承認した。今後、6月中に基本計画を策定し、基本設計に向けて予算計上などの準備を進めていくことを示した。  会ではパブリックコメントの最終結果を報告。個人や団体らから114通、総数216件の意見が寄せられ、大別すると建設に積極的な意見36通、慎重な意見が78通だった。主な意見では、津波浸水や液状化の危険がある場所への地下駐車場整備に対する反対・見直し(21件)、アスパルこうちのグラウンド使用反対など(19件)、津波浸水区域にある建設予定地の変更・見直し(17件)、施設機能を詰め込みすぎ(13件)など、施設整備に対して懸念する声が多かった。  これに対し県は、「現建設予定地の敷地内で地上と立体駐車場による必要な駐車台数の確保は困難。地下駐車場を整備する場合は、垂直に避難できるルート(階段)を複数設置することなどの津波浸水対策を講じる」、「アスパルこうちのグラウンドを全面利用することの代替措置として、サブアリーナに人工芝を敷設し、子どもたちが運動や活動のために優先的に使用できるスペースを確保する」などとの見解を示した。  その他、基本計画(案)の修正内容を示し、集約する施設として県立武道館、高知ぢばさんセンター大ホールに加え、障害者スポーツセンターのプール機能を含めることなどを説明した。  基本計画(案)では、現在の体育館と隣接する旧南消防署、アスパルこうちのグラウンドの敷地に、スポーツ施設(社会体育施設)とアリーナ機能を融合した複合施設を整備。約5000人を収容するメインアリーナや、屋上に人工芝の運動・活動スペースを設置するサブアリーナ、武道館、屋内プールを配置する他、地上と地下に駐車場(250台以上)を確保し、地震などの災害時に避難場所として利用するとしている。  今後のスケジュールについては、基本計画を策定後、26年度内に基本設計に着手。28年度から建設工事を進め、31年度半ばの供用開始を目指す。  承認した基本計画(案)について、高知大学副学長の石塚悟史委員長は、「機能を詰め込みすぎという意見があるが、設計を進める中で修正は可能。段階ごとに県民への説明を行い、利用者にとって最適な施設にすることが求められる」と述べた。