土木学会 小澤一雅会長 学会の歴史、次世代につなぐ

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 土木学会の会長に就任した政策研究大学院大学の小澤一雅特別教授=写真=が会見を開き、時代のニーズに応える革新への挑戦を訴え、次世代へとつなぐ新しい仕組みづくりを推進する方針を示した。土木分野でも活用が進む生成AIに対し、「信頼できるデータを整理し、AIに提供することが、土木学会に求められる役割ではないか」との認識も語った。  6月12日の2026年度定時総会で、第114代会長に就任することが正式に決まった。就任に当たり、「時代のニーズに応える革新への挑戦」「連携による価値の創出」「透明性の高い組織運営」の三つの方針を打ち出した。  これまで、コンクリート工学や建設マネジメントの分野を専門とし、研究に取り組んできた。国土交通省の公共調達関係の有識者委員会にも数多く携わり、「実際に現場で起きている問題は担い手不足。土木学会としても、インフラをどのような体制で維持するのか、地域の建設産業をどのように成長させるのか、ということが大きなテーマになる」と考えている。  人手が足りない現場では、生成AIの活用が解決策の一つになると考えられている。「AIを活用すれば、知識や過去の経験を得ることが容易になる」とこうした動きを前向きに捉える一方、「現時点でAIは責任を負ってくれないし、全てのことが正しいかどうかは分からない」とも指摘。  「最終的に責任をとって新しいものを生み出し、それを実際に動かすことができる、人間力の高い人材を育成することを学会としても目指していきたい」と続けた。 【略歴】小澤 一雅(おざわ・かずまさ)東京大学大学院工学系研究科卒。東京大学大学院新領域創成科学研究科助教授、同大大学院工学系研究科教授、政策研究大学院大学教授、東京大学名誉教授などを歴任。65歳。