川崎市 GX戦略地域の選定目指す 臨海部の土地利用転換で

神奈川

大規模土地利用転換を進める川崎臨海部(川崎市ホームページより)

 川崎市臨海部国際戦略本部は、「川崎臨海部」の大規模土地利用転換を推進するため、国が次世代産業拠点の創出を支援する制度「GX(グリーントランスフォーメーション)戦略地域」への選定を目指している。4月に1次審査を通過し、有望地域として選定。夏に事業計画の最終審査を受ける。GX戦略地域に選ばれれば、国から整備費用の補助や規制緩和などの支援を受けることができる。  対象エリアは、JFEスチール東日本製鉄所の高炉休止で大規模土地利用転換を進める川崎臨海部約2800㌶。このうち南渡田、扇島、池上町・扇町・水江町の3地区約400㌶で、研究開発や次世代GX産業の拠点整備を進めている。  南渡田地区(約52㌶)では研究開発から試作、量産まで一体的に行える拠点の構築を計画。北側(約5・6㌶)ではヒューリックが国内最大規模のリサーチパークを整備中で、2027年度末に竣工予定。未着手の南側(約43㌶)では、既存の工場建屋を量産拠点にリノベーションし、産業インフラの整備と合わせて段階的に機能を拡張する。  扇島地区(約280㌶)については既存の大型構造物やインフラを段階的に撤去し、次世代GX産業の立地に向けた広大な産業用地を確保する狙いだ。  池上町・扇町・水江町地区(約74㌶)は水素やクリーンエネルギーの供給拠点化を予定している。  申請者の市とJFEホールディングスらは、GX戦略地域のうちコンビナート跡地を活用した産業クラスターの形成を支援する「コンビナート等再生型」への認定を目指している。  認定されれば、国から既存設備の転換・撤去やインフラ整備などの費用補助、国家戦略特区と連携した規制緩和などの支援を受けられる。支援内容を臨海部各エリアの整備や民間投資の呼び込みに活用し、大規模土地利用転換の早期化を図る。