神奈川県 県庁本庁舎リニューアル基本・実施設計のプロポ公示

神奈川
 神奈川県は、県庁本庁舎のリニューアル工事に向けた基本・実施設計の委託先を公募型プロポーザルで募集するため、6月16日に手続きを開始した。WTO政府調達協定の対象案件。国の重要文化財に指定され、竣工から約100年が経過する本庁舎について、建物の長寿命化や執務環境の改善を目的とした大規模改修を行うための設計をまとめる。委託期限は2028年9月11日。単体企業またはJVを対象に、参加表明書と技術資料を7月3日まで受け付ける。工事期間は28年度下半期から31年度までの約3カ年を予定する。  県庁本庁舎は1928年に竣工。鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建てで、塔屋は4階建て。延べ床面積は1万7929平方㍍。国の重要文化財に指定されている。  老朽化が著しく、執務室や共用部では天井、壁面の仕上げ材の剝離、剝落などが発生している。職員の執務環境については暑さ寒さなど温湿度環境に問題がある他、一つの所属が多数のフロアに分散して配置されており、一人当たりの執務スペースが極端に狭い所属もある。  老朽化対策としては、執務室や廊下を含む共用部の天井、壁の塗装の塗り替え、クラックの補修、扉の修理、正門の石敷などの外構修理を予定する。この他、空調・給排水といった設備も更新する。  執務環境の改善に向けては、窓ガラスの断熱化やバリアフリー対策、執務スペースを柔軟に活用するための後設壁、後設不要配管の撤去などを行う。  業務では本庁舎リニューアルの基本・実施設計、隣接する新庁舎を仮移転先として活用するための改修工事に向けた実施設計をまとめる。参加表明書、技術資料を7月3日まで受け付け、技術提案書の提出者に選定された事業者は9月3日までに技術提案書を提出する。委託先の通知は10月13日を予定する。  工事は2028年度下半期から31年度にかけて、フロアごとに移転しながら進める。現在、本庁舎に入居している四つの局のうち一つは工事着手前に民間ビルに移転する予定。この他の三つの局は本庁舎内の工事を行っていないフロアや、他の庁舎などに順次仮移転する。総工事費は約60億円(税込み)を見込む。  26年度は基本・実施設計の他、工事中の移転計画の策定、文化財保護の観点からの設計支援もそれぞれ委託する予定だ。  県庁本庁舎の所在地は横浜市中区日本大通1。