一目で伝わる工事メッセージ大賞 受賞者と中部地整局長が対談

中部

右から森本局長、髙木社長、加藤さん

 国土交通省中部地方整備局と愛知県建設業協会が建設業のイメージ改善に向けて実施した「一目でわかる、伝わる工事メッセージ大賞」の大賞受賞者と、森本輝中部地方整備局長が6月16日、名古屋市の同局で対談=写真=。建設業界と行政が連携し、建設業が「子どもたちが将来なりたい職業No.1」となることを目指すことで意見を一致させた。  この対談は、大賞の副賞として用意されていたもので、テーマは「建設業の明るい未来づくり」。受賞者からは、中日建設(名古屋市中区)の髙木賢一朗代表取締役と、作品(工事看板のメッセージ)を考案した加藤学さんが出席した。  受賞作の「新しい橋へバトンタッチ 熱田伝馬橋 解体中」について、加藤さんは「長い年数を要する解体で、何のために工事をしているのか、理解されていないのではないかと感じていた。そのため、分かりやすく、前向きなメッセージとして〝バトンタッチ〟という言葉を選んだ」と説明。森本局長は、その印象の背景として、地域ときめ細やかにコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていることに謝意を示した。  さらに加藤さんは、今回の経験を踏まえ「地域住民や若い世代に、分かりやすく発信していくことが重要」と提言。髙木社長は、その発信によって理解を得て「建設業に携わる全ての人が誇りを持てるようにしたい」と述べ、奨学金代理返還制度や、人間ドックの全額補助などの取り組みを紹介した。  これに対して、森本局長は「業界をあげてイメージ改善に取り組む必要がある。発注者側としても柔軟に対応し、スマートにカッコよく仕事ができるよう全力で取り組み、業界と連携して情報を発信していきたい」と応えた。  意見交換の中で、両者は「本来、社会資本整備の現場は住民にとって身近なもの。イメージ改善には、その現場の〝見られている〟という認識が大切」と問題意識を共有。加藤さんが「これから担当する現場で、(今回のような工事看板を)提案しやすくなった」と述べ、「意識改善の第一歩」としてのメッセージ大賞の効果を確認した。  中部建設青年会議の愛知支部長でもある髙木社長は、今回のような取り組みを重ね、「子どもたちが将来なりたい職業No.1」の産業を目指すことを提言。森本局長も賛同し、意見の一致をみている。