港区 旧三田図書館と隣地 三井住友銀行と共同開発

東京【2026/06/24 東京版に掲載】

旧三田図書館の現況。周辺は飲食店などの商店が立ち並び人通りも多い。

 港区は、旧三田図書館用地を隣地所有者の三井住友銀行と共同で開発する「(仮称)芝5丁目共同プロジェクト」を立ち上げた。同地と隣地の三井住友銀行三田通支店の土地を合わせて共同で建て替えるため、6月補正予算案に基本構想策定の業務費として1209万円を計上。6月議会で予算が可決され次第、三井住友銀行と協議して委託事業者を選定する。委託時期や事業者選定方法などは協議の中で決める。  今後は2026年度に基本構想をまとめ、27年度に基本計画、区の整備計画、解体設計、28年度に基本設計、解体工事、29~30年度に実施設計、30年度に工事着手、34年度の竣工を目指す。  区整備施設のコンセプトとして、「ひと」と「まち」をつなぐ官民連携の複合機能、生活・業務・防災機能の集積と多様な人が集う交流空間とする。全体の敷地面積は約2200平方㍍。容積率は538%(使用可能容積率666%)。想定される施設規模は地下1階地上15階建て延べ1万4700平方㍍。区が取得する面積は約8000平方㍍。  旧三田図書館の施設規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ4321平方㍍。整備地は芝5ノ28ノ4で、JR田町駅から徒歩6分(都営三田線三田駅徒歩3分)の立地。国道にも接することから、電車や車のアクセスも確保され、交通利便性の高い立地。  旧三田図書館は現在、みなと芸術センター開設準備室として活用されている。三田図書館は22年度に札の辻スクエアへ移転した。当初、改修や単独建て替えを検討してきたが、改修の場合はプランニング上の制約、階段の現行バリアフリー基準の不適合、エレベーター増設が困難といった構造上の課題、単独建て替えの場合は各階の面積が狭くなり動線計画や建物形状に影響が出るといった課題があった。一方、隣地の三井住友銀行三田通支店は築57年が経過し、建て替えを検討してきた。  区では、24年12月から共同建て替えの可能性と優位性について協議を進め、合築建物のボリュームチェックと土地価格調査の結果、双方とも合築の方が単独よりも床面積を取得できると確認できたため、共同開発を進めることを決めた。