公園遊具の安全確保 静岡県内政令市の対応
静岡
全国的な遊具事故発生事例等を考慮し、静岡市と浜松市では管理する公園の遊具の維持修繕・更新を進めている。
静岡市では、26年度は4公園程度での維持修繕・更新を予定しているが、具体的な遊具は今後決めていく。そして、施工者選定は「過去に遊戯施設の施工実績がある業者」を求める予定だ。
浜松市は「対策工事の発注を一層加速化する」方針を打ち出し、26年度末までに対象遊具429基のうち約280基、約65%の対策完了を目指していく。
静岡市は、市が管理する公園586カ所のうち、遊具(遊戯施設)を設置している公園470カ所の遊具774基を状態によって維持修繕・更新する。
5月の大型連休前の職員による直営点検と、秋から年度末にかけて専門業者が行う法定点検の年2回点検を実施している。2025年度の法定点検の結果、全体の遊具数約1950基のうち、751基が「健全度C」、23基が「健全度D」と判定。安全上問題がある状態の遊具は、使用を禁止している。国の補助金を活用しつつ、可能な限り維持修繕し、状態に合わせて更新や撤去を行う。
毎年約5施設の更新をしており、26年度は現在4公園程度の工事を予定。例年通り、施工者選定に当たり、過去に遊戯施設の施工実績がある業者を求める予定。
長寿命化計画に基づき、工事する公園や遊具は「健全度C」「健全度D」判定のうち、経過年数や点検結果などによって適宜修繕や更新をしている。26年度に工事する遊具は、今後決定する。
計画期間は24年度から33年度。予算状況などと合わせて検討し、管理施設の減少や機能集約を視野に入れている。
【健全度C】
全体的に劣化が進行している・現時点では重大な事故につながらないが、利用し続けるためには部分的な補修か更新が必要なもの
【健全度D】
全体的に顕著な劣化である・重大な事故につながる恐れがあり、公園施設の利用禁止か緊急な補修、更新が必要とされるもの
一方、浜松市は管理する都市公園内2415基の遊具(遊戯施設)について、点検の結果「ハザード3」判定となった429基の遊具を対象とする修繕・更新に22年度から取り組んでおり、26年度は対策工事の発注を一層加速化する見通し。
発注予定には都田総合公園や八幡ケヤキ公園の遊具更新を含み、約100カ所で工事を予定している。
22年度に実施した遊戯施設点検の結果、全体の約18%にあたる429基の遊具がハザード3判定となったことを受け、利用する子どもたちの安全を確保するため25年8月までにハザード3判定の全遊具について使用を禁止した。
25年度からは、ハザード3遊具の解消対策を重点施策として集中的に事業費を投入、国交付金事業も活用しながら、27年度末までの対策完了を目指し事業を推進している。26年4月1日現在で、57基の遊具を撤去、124基の遊具の使用再開と、対策について一定の進捗を見ている。
都田総合公園(浜名区新都田1丁目)では、1期工事(25年度施工完了)で「冒険広場」から「イベント広場」へのアスレチック施設他の複合遊具の移設が半分完了している。26年度は、2期工事として残る半分の複合遊具移設更新を予定。27年1月の完全開放を目指している。
また、八幡ケヤキ公園(天竜区山東)ではハザード3の木製遊具を撤去し、鋼製遊具を新設する予定。
26年度末までにハザード3遊具429基のうち約280基、約65%の対策完了を目指し、対策完了次第即時使用を再開していきたいとしている。
今後も新たに遊具の老朽化や劣化の進行が見込まれ、相当数の継続的な修繕・更新工事を実施していく必要があり、対応できる事業者や技術者の確保について課題視している。
【ハザード3】
生命に関わる危険、重度・恒久的障害をもたらすハザードがある状態
