ICT施工実施率、初の9割 27年度に舗装工の拡大検討
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国土交通省の2025年度の直轄土木工事で、ICT施工を実施した割合が初めて公告件数の9割を超えたことが分かった。土工・浚渫工でICT施工を原則化したことで、実施率が向上した。今後は土工に次いで件数の多い舗装工でのICT施工原則化を見据え、発注者指定型の適用範囲を現行の「1万平方㍍以上」から引き下げることを検討する。6月23日に開いたICT導入協議会で提案した。
直轄土木工事では、25年度から土工・浚渫工で規模や予定価格を問わずICT施工の適用を原則化した。これにより、ICT施工の実施率は前年度の89%から93%へと4ポイントアップした。
一方、都道府県・政令市を対象に、土工に限定してICT施工の実施状況を見ると、実施率は28%にとどまる。前年度からは4ポイントアップし、実施件数も継続的に上昇しているものの、国交省の直轄工事の水準とは開きがある。
直轄一般土木工の受注者について、ICT施工を経験した割合を等級別に見ると、A等級で100%、B等級で99・1%だったのに対しC等級は70・8%と相対的に低く、D等級は22・2%にとどまる。国交省は、地方自治体の発注工事の生産性を高めるため、自治体工事を受注することも多いC・D等級を対象にICT施工の活用を一層、促進する考えだ。
このため、土工と河川浚渫工に続き、舗装工についてもICT施工の原則化を見据え、発注者指定型の適用範囲拡大を検討する。現行では、予定価格を問わず舗装面積1万平方㍍以上であれば発注者指定型でICT施工を実施することとしている。
これまでの舗装工の実績を見ると、面積1万平方㍍未満であっても5000平方㍍以上の場合、公告件数の80%超が施工者希望型によりICT施工を実施していた。3000平方㍍以上の場合も同様の実施率だったことを踏まえ、「5000平方㍍以上」または「3000平方㍍以上」へと発注者指定型の適用範囲の拡大を検討することにした。ICT導入協議会での議論を踏まえ、対象面積をどこまで拡大するか決める。
一方、5000平方㍍未満のより小規模な舗装工でも、60%超が施工者希望型でICT施工を導入している実態も分かった。段階的な適用面積の拡大を経て28年度以降に、施工規模や金額要件を問わないICT施工の原則適用も検討する。
この他、民間提案を踏まえて26年度に舗装の密度管理要領を整備することなどを報告した。
