竹田聡氏(たけだ・さとる=徳島県左官業協会会長)

四国【2026/07/14 四国版に掲載】
 縄文時代の竪穴式住居の壁づくりを起源とされる左官業は、時代の変遷の中でも伝統を受け継いできた。しかし、世界情勢による資材の高騰など、一団体だけで対応できない課題が山積する。転換期を迎える中、4月の会長就任のあいさつで「責任と使命を持ち、会員の成長に貢献したい」とトップの決意を語る。左官の仕事は壁や床を仕上げる前の〝下地〟が重要。人間関係や組織づくりも同じで〝下地〟が欠かせない。「丁寧で強固な下地が、仕上げの美しさにつながる」と培ってきた技術力や経営力、信頼関係の大切さを話す。  業界の課題の多くは人手不足に起因する。県内の建設需要は増加傾向だが、職人の確保が厳しい。国内での採用に加え、外国人技能実習生などの受け入れも推進する。自身の会社では、現在8人の特定技能外国人と技能実習生を雇用。「一人ひとりの長所や短所を理解し、お互いに汗を流しながら仕事をしている」と笑顔を見せる。また新規会員の獲得にも力を注ぐ。以前は大型案件でも各企業が単独で完工していたが、今は、横のつながりを生かし助け合う時代。「仲間と力を合わせ、業界を発展させたい」と協会が目指す方向性と企業同士の連携を訴える。  前会長が始めた「ものづくり体験教室」も引き続き開催し、地域に根差した人材育成を進める。   趣味はマリンスポーツとキャンプ。自然の中で心身をリフレッシュし、新たな活力を仕事へとつなげている。 【略歴】西日本工業大学土木工学科卒。1998年県内の総合建設会社入社、2001年竹田工業入社、18年に社長就任を経て4月から徳島県左官業協会長。吉野川市出身の51歳。