神奈川県 県民ホール建て替え基本計画素案を11月 隣接施設との再整備は協議会設立

神奈川

隣接2施設との一体的な建て替えに向けては協議会が設立した

 神奈川県は、県民ホールの建て替えに向けた基本計画の素案を11月に取りまとめる予定だ。施設整備に関する計画も盛り込む方針で、施設の構成や配置、施設整備費の試算、整備スケジュールなどを示す。パブリックコメントの手続きを経て2027年1月までに計画案をまとめ、同年3月の策定を目指す。隣接する2施設との一体的な建て替えについても並行して検討が進んでいるが、まずは県単独で可能な取り組みを前進させる考えだ。  県民ホールの建て替えに当たっては、25年度に基本構想を策定。新ホールの延べ床面積は2万8500平方㍍~3万4050平方㍍程度で、客席2000~2400席程度の大ホール、600~800席程度の中ホール、美術展示などができるギャラリーを設ける。  基本計画は▽施設の理念▽事業計画▽管理運営計画▽施設整備計画▽機能諸室の詳細計画▽施設整備費および管理運営費の試算―などの項目で構成する。施設整備計画では、施設整備の方針や構成、動線、施設配置、電気・空調・衛生などの設備計画、整備手法の検討の方向性などを示す。機能諸室の詳細計画では、舞台機構、音響、照明、ギャラリーなどの整備内容をまとめる。この他、整備のスケジュールも盛り込む。  一方、県民ホールと隣接する産業貿易センタービル、シルクセンターの3館のエリアの一体的な建て替えに向けた検討も進んでいる。  県と横浜市、2施設の関係地権者は5月、昨年度から4回にわたり開催してきたまちづくりに関する勉強会に続き、協議会を立ち上げた。横浜市が策定した「山下公園通り周辺地区まちづくりビジョン」の考え方に基づき、エリアのコンセプトや導入する機能、事業性などを検討し、まちづくりの方向性をまとめる予定だ。勉強会の内容を踏まえ、さらに議論を深度化させる。  県民ホール単独の建て替えとならない場合はスケジュールなどにも影響が生じる。現時点で3館のエリアの再整備のスケジュールは決まっていないが、県の担当者は「あらゆる可能性を想定し、単独で可能な取り組みを前進させる」と話す。