都庁ではたらく女性技術職④ 下水道局計画調整部 増田里穂さん

東京【2026/07/17 東京版に掲載】
 主任として下水道局に勤めて3年目の増田さんは、本年度から計画調整部に配属され公共用水域の水質向上に関わる取り組みの推進に携わっている。東京23区の下水道事業や多摩地域の流域下水道事業を一括して担う下水道局。「業務スケールの大きさに圧倒される」と話す増田さんに入庁のきっかけや都で働くことの魅力を聞いた。  ―これまでの業務内容を教えてほしい。  「入庁から5年間は港湾局の港湾整備部と東京港建設事務所の2部署を経験した。港湾整備部では高潮特別警戒水位の設定に携わり、東京港建設事務所では護岸の設計などを担当していた」  「下水道局に異動して2年間は第二基幹施設再構築事務所で下水道施設の設計業務を担った。計画調整部には本年度から配属された」  ―仕事のやりがいを感じる瞬間は。  「主に計画策定と設計に関わる仕事を経験してきたが、共通してさまざまな人との調整を通じて成果を作り上げる点にやりがいがある。公務員はデスクワーク中心のイメージがあったが、学識経験者や事業者、都民の方々など多くの人と接する機会が多い。有意義な時間で楽しく思う」  ―なぜ就職先に都を選んだのか。  「東日本大震災を契機に防災やまちづくりに関心を持つようになり、大学で土木工学を学んだ」  「公務員はまちづくりに限らず設計や工事など、幅広い土木の仕事に携わることができる。その中でも他の自治体と比べて事業規模が大きく、職員数も多い都で働きたいと思い就職先に決めた」  ―都で働くことの魅力は。  「東京港建設事務所時代に再開発と連携した親水護岸の整備を担当し、計画から完成に至るまでを見届けることができた。都はそうした都市部ならではのまちづくりの計画から設計、工事、その先の維持管理など、多くの選択肢の中からやりたいことを選ぶことができる。部署が変わると転職したかのように組織も仕事内容も変わるため、新鮮な日々を過ごせる」  「制度面だと、日頃から計画的に業務を進め、周囲と連携して対応することで、繁忙期でも業務に支障を生じさせることなく休暇を取得できる。本庁はフリーアドレス化に伴いペーパーレスも進んでいる。打ち合わせスペースも増えて入庁当時からかなり環境が変わった」  ―今後の目標はあるか。  「まだ下水道局に配属されて3年目なので、まずは目の前の仕事に真摯(しんし)に向き合いたい。いずれは河川や都市計画などの仕事にも携わって、土木分野のゼネラリストになれたらうれしい」