国の空き家対策モデル事業 東海地方から5件選出
中部【2026/07/16 中部版に掲載】
国土交通省は、2026年度「空き家対策モデル事業」の採択対象を決定した。同事業は、民間事業者などのモデル性の高い空き家対策に対し、国が直接支援を行い、成果の全国展開を図る制度。東海3県からは、岐阜から3件、愛知と三重から1件ずつの計5件が選ばれている。
26年度は全国から117件の応募があり、評価委員会の審査を経て、36件が選定された。
東海3県の提案団体と事業概要は以下の通り。
▽郡上八幡まちづくり会議チームまちや(岐阜県郡上市)―空き家所有者への能動的な働きかけに加え、収益を生みつつ関係人口を拡大する取り組みを行う。具体的には、①空き家の見守り・管理②手放した後も地域との関係を維持できる「縁泊事業」③縁泊拠点の複合施設整備―など
▽torch(岐阜県郡上市)―廃温泉「天徳湯」を再生させ、低家賃型住居「木賃町家」の企画開発を進めることで若者の定住促進を図る。26年度は再生に向けた基礎調査と事業計画作成、次年度以降その結果を基盤に、銭湯の再生・運営、周辺地区での木賃町家の開発に取り組む
▽関市役所(岐阜県関市)―地域おこし協力隊による「空き家コーディネーター」、自治会、空き家のNPO法人専門家と大学などの連携により、「空き家の掘りおこし」から「既成住宅地再編プラットホーム構築」までの一体的な試行を進める
▽パスコ(愛知県岡崎市、豊田市)―第三者事業体が自治体から空き家発生抑止対策の委託を受け、早期対策促進対象者の特定と集中的な啓発を行う。この実証により事業モデルの成立を立証し、周知することで、全国の自治体などへ訴求し、市場浸透を図る
▽みえ空き家・まちづくり協議会(三重県四日市市)―富田地区を対象に、住宅・景観の状況と空き家の調査を行い、町並み・景観を生かした空き家活用のプランを所有者に提案する。また、調査結果や、空き家活用プランをホームページに掲載し、空き家を活用したい需要者とのマッチングを行う
