建設トップランナーフォーラム(5)変化に取り残されないために 「勇気ある一歩踏み出そう」

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 建設トップランナー倶楽部の幹事7人は、各地で進めてきた取り組みを振り返り、次の時代に向け、地域建設業が臨むべき挑戦について語った。20年間フォーラムに参加し続けてきた深松組(仙台市)の深松努社長は、「今までの常識や当たり前はもはや通用しない」と言い切り、「人口減少下の日本をいかに守るか、知恵を絞って考えなければならない」と強調した。  深松社長は、深松組も参画する東北アライアンス建設(TAC)が、5月に130社を超える協力会社で構成する東北トラスティア事業協同組合を発足させたと報告。「点ではなく面で地域を支える。想定外の仕事や災害があっても、他県から応援にいける体制を作っている」と紹介した。  建設業と農林水産業との複業で地域活性化に取り組んできた佐久間建設工業(福島県三島町)の佐久間源一郎会長は、この20年を「改めて地域建設業の価値が見直された20年だった」と総括。その上で、「これまでの延長線上の活動に加え、新たな挑戦も必要だ」と話した。  世界初となるLED完全室内栽培のイチゴ生産を開発した小野組(新潟県胎内市)の小野貴史社長は、建設業が他分野に挑戦する中で知的財産の保護が課題になっていると報告。「知財を守る法律をつくらないといけない。まだまだ挑戦は終わらない」と、日本の知的財産保護の弱さに警鐘を鳴らした。  農業との複業に積極的に取り組んできた砂子組(北海道奈井江町)の砂子邦弘社長は、「建設業にとって非常に難しい時代に突入するが、安全で良いものをつくることが一番の基本」と強調。建設トップランナーフォーラムの活動を「さまざまな形で継続してほしい」と求めた。  長瀬土建(岐阜県高山市)の長瀬雅彦社長は、建設業と林業が連携して技術や雇用を補完する「林建協働」の取り組みが「新たな可能性を気付かせてくれた」と振り返るとともに、林建協働から派生して森林空間を利用した取り組みにも挑戦していると説明した。  建設業の広報活動に力を入れてきた寿建設(福島市)の森崎英五朗社長は、写真家・山崎エリナ氏を紹介。「除草作業の現場でも、格好良く映してくれる。建設業の魅力発信の第一歩になった」と述べた。大分県のトンネル技術者集団「豊後土工」の歴史の周知にも取り組んでいると報告した。  「インフラの町医者」の提唱者である愛亀(松山市)の西山周代表・CEOは、建設トップランナー倶楽部を、「建設業が大転換を迫られた時期に、異業種に活路を見いだした勇気ある経営者の集まり」と表現。一方で、「建設業が時代の変化に遅れをとっている」とも指摘し、「信念と知的好奇心を持って踏み出す、熟慮断行の勇気ある一歩こそが尊い」とさらなる挑戦を呼び掛けた。 (地方建設専門紙の会)