ドイツ出身の大工クレメンス氏がインターン 野沢工務店

静岡【2026/07/17 静岡版に掲載】
 野沢工務店(静岡市葵区)は、6月1日から29日までの約1カ月間、ドイツ出身の大工、クレメンス・ホルツシャイター氏をインターンシップ研修生として受け入れた。  クレメンス氏は、ドイツ・フライブルグ手工業会議所で大工技能資格を取得。EU支援プログラム「エラスムス・プラス」の一環で来日し、日本の木造建築技術や現場での働き方、地域に根差した工務店文化を学んでいる。翻訳業に携わっていたこともあり、日本語でのコミュニケーションに大きな支障はない。「数年前にドイツで知人の大工仕事を手伝った時に、ものづくりを仕事にしたい」と考え、大工技能資格を得てから、日本の木造建築の繊細さに感動したという。  研修期間中は、同社の大工とともに実際の建築現場や社内業務を経験し、日本の大工技術、施工方法、地域工務店の働き方、ものづくり文化を学ぶ。木材の選び方や木目に合わせた表面の処理などを学ぶクレメンス氏は、「日本の大工仕事の繊細さ、丁寧さを少しでも吸収したい」と話す。  同社の野澤憲一社長は、「日本の木造建築技術の良いところをドイツで活用してほしい。海外の研修生を招くことで、新たな発見もあり、社員や職人の視点が広くなる」と、波及効果に期待を寄せる。  同社は静岡・オクシズ材をはじめとした自然素材や、大工の手仕事を大切にした家づくりに取り組んでいる。今回の受け入れを通じ、国や文化を越えて職人同士が学び合い、地域のものづくり文化や木造建築技術が継承され、広がるよう考えている。