「人」 熊谷組中四国支店長 下川智男さん 創業の精神を次世代に

広島

下川智男さん(しもかわ・ともお=熊谷組中四国支店長)

 「熊谷組の創業精神である『難所難物(困難な工事)への挑戦』に憧れた」のが建築の技術職として入社したきっかけ。アパホテル広島駅前大橋や四国中央市市民文化ホールなど中四国の多くの現場で指揮を執り、4月に支店長に就任した。  「現場では次々に新たな課題が現れる」と、困難な工事に向き合うために仕事に対する思考と準備に時間を割いてきた。「仕事の経験値は、考えた時間と行動をした時間が合わさって増えていく」と、支店のメンバーにも自身の経験を伝える。  創業の精神を次世代に継承するため、「自ら考え、行動できる社員を育てていきたい」と意気込む。現場作業所長の育成に関しては、現場で採用した技術や管理方法、得られた効果について、自らの言葉で話す機会を設け考える力を育む。  営業面でも新たな難所難物に挑む。土木では国土強靱化事業の着実な受注、建築に関してはバランス重視の受注を目指す。強化する分野にAI関連や造船などを挙げ、「新たな戦略や仕組みづくりが大切」と今後、各部門と対話を深めていく。  一方「中四国支店は、長年、関係のあるお客さまが多い」と特長を口にする。既存顧客との関係性強化を第一に掲げた上で支店の発展を目指す。  プライベートでは50代に入ってスキューバダイビングをはじめた。「要領は良い方だから、ある程度までは上手になる。しかし、器用貧乏なので極めたものは少ない。やり切ってきたのは仕事だけ」と笑った。 【略歴】広島工業大学工学部建築学科卒業。1988年入社。中四国支店建築部長、支店次長、副支店長、執行役員建築事業本部副本部長兼建築統括部長などを経て4月から現職。広島県出身。61歳。