横浜市 小・中学校の建て替え、防火地域でも木造や混構造を検討

神奈川【2026/07/17 神奈川版に掲載】

木造校舎に建替える万騎が原小のイメージ(市資料より)

 横浜市教育委員会事務局は、万騎が原小学校に続く小・中学校の木造化などを検討する。防火・準防火地域でも採用できる工法のメリット・デメリットを整理し、今後の建て替え事業などに役立てたい考え。検討業務を東畑建築事務所(横浜市西区)に委託し、2027年3月26日までに成果を得る。  委託では、木造や混構造(木造と非木造を組み合わせた構造)による建て替えを想定する。防火地域や準防火地域で3000平方㍍を超える木造校舎を計画する場合に最適な防火構造や設備の他、建築コストを抑える手法、竣工後の維持管理をしやすくする設計などを調査する。  工法の検討では、高さ方向に構造が異なる立体混構造と平面的に構造が異なる平面混構造を比較し、学校建て替えでのメリット・デメリットを整理する。  また、実際に建て替える場合の諸条件を確認するため、モデル的に検討を行う学校を1校選定。純木造・木造と鉄筋コンクリート造の混構造・鉄筋コンクリート造の3パターンで建て替えプランを作成する。併せて、新校舎と仮設校舎への教室配置、日影規制、スケジュールなどを検討し、概算費用を算出する。  モデル検討校で必ずしも建て替えを実施するわけではないものの、最適な工法が導き出せた場合、敷地条件などが同じ学校で同様の工法を展開できる可能性もある。  木造化の第1弾となった万騎が原小学校(旭区大池町66)では、29年度の事業完了を目指して工事を行っている。市の担当者によると、同校で純木造を採用できたのは、防火地域の指定がなかったことが主な理由だったという。 ~長寿命化計画改定で方向性整理~  市内には、25年5月時点で約500校の小・中・義務教育学校がある。学校施設の多くが昭和40~50年代にかけて整備された。  18年3月に「学校施設の長寿命化計画(学校保全・更新計画)」を、23年6月に「小・中学校施設の建替え等に関する基本方針」を策定した。  長寿命化計画は計画期間の満了が近づいており、改定に向けた支援業務を委託するプロポーザル手続きを実施中だ。  木造化については、建て替えの選択肢の一つとして方向性をまとめ、長寿命化計画などに反映させる方針。