横浜市 街路樹の維持管理計画を初策定

神奈川【2026/07/22 神奈川版に掲載】

日本大通りのイチョウ並木

 横浜市道路・交通政策局は、街路樹のあるべき姿を示し、適正に管理するため「街路樹マネジメント計画」を策定する。ランズ計画研究所(横浜市西区)に策定業務を委託しており、本年度は2027年2月26日までの納期で計画案を作成する。策定時期は決まっていないが、27年度も作業を進める方針だ。維持管理計画の策定は初めて。  市内にはイチョウやサクラ、ケヤキといった約13万本の街路樹があり、各土木事務所が維持管理している。現時点で街路樹に関する維持管理計画はなく、統一的な見解がない中で各職員が剪定(せんてい)や刈り込みなどを実施している。現在の対処療法的な対応を改め、一定の基準に基づいた維持管理を進めたい考えだ。  マネジメント計画では、街路樹のあるべき姿について検討する。木陰の創出や良好な景観形成などの効果を発揮させつつ、老朽化や倒木、根上がりといった課題も解消できるよう、両者のバランスを探る。街路樹の適正配置についても検討する方針。  市の担当者によると、維持管理技術者の実務的なマニュアルに近いものを想定しているという。   ~本年度までに全数を把握~  市は24年度から街路樹の全数調査を実施しており、位置情報や剪定・点検・陳情状況などをデータベース化している。路線ごとに紙で管理していた情報を、幹などに付けたタグによってDX化することで、一元的な管理が可能になる。調査は本年度中に終了する予定だ。  これにより、樹種ごとの樹冠の大きさなどを推計し、おおよその樹冠被覆率が試算できる見込み。マネジメント計画では、樹冠被覆率の目標値は設けないとしている。  夏季の暑熱対策として緑陰の重要性が増す一方、茂りすぎた枝で標識や信号が隠れ、視界不良になるなどの問題も発生している。  台風などの影響で街路樹が倒れたり枝が落ちたりする被害は毎年起こっており、25年度は市が管理する街路樹全体で22件発生。このうち、街路樹が幹から倒れた「倒木」は11件あった。