防衛、財務の市ケ谷公務員宿舎は950戸 通常方式で30年度から建設
東京【2026/07/24 東京版に掲載】
警視庁第5機動隊庁舎跡地(左奥は防衛本省の通信鉄塔)
防衛省と財務省が新宿区市谷本村町の警視庁第5機動隊庁舎跡地に整備する国家公務員宿舎の計画総戸数が950戸程度になったことが分かった。防衛省の省庁別宿舎が500戸程度、財務省の合同宿舎が450戸程度の内訳で、防衛省が省庁別宿舎の戸数を当初の300戸程度から200戸増やした。防衛省が通常方式で一体的に整備を担当するため、基本設計の委託先を9月に決定し、2027年9月末までに業務成果を得る予定。埋蔵文化財調査や既存建物の解体、後続の実施設計などを経て、30年度から省庁別宿舎、合同宿舎の順に建設して37年度末の全工程完了を目指す。
警視庁第5機動隊庁舎跡地は新宿区市谷本村町6ノ1の外苑東通り沿いにある面積1万5647平方㍍で、防衛本省の敷地の西側に隣接している。機動隊の機能は国土交通省が近傍に建てた市ケ谷総合庁舎へ移転した。
この跡地を利用した国家公務員宿舎の整備は今年2月の財務省財政制度等審議会・国有財産分科会に報告された。その時点の計画戸数は防衛省省庁別宿舎が300戸程度、財務省合同宿舎がBCP用の450戸程度。PFI方式により32年度以降の着工、37年度の完了が見込まれていた。
その後、防衛省は本省の隣に省庁別宿舎を整備することを踏まえ、緊急参集要員ができるだけ多く入居できるよう計画戸数を200戸程度増やして500戸程度に引き上げた。また、財務省の合同宿舎と一体的かつ早期に整備するため通常方式を採用し、設計や工事を順次発注することになった。建設工事のスタートはPFIの32年度以降から30年度へと2年前倒しする。
基本設計は、財務省合同宿舎の450戸程度を延べ床面積約1万8000平方㍍の「公務員宿舎A」、防衛省省庁別宿舎の500戸程度を延べ床面積約2万6900平方㍍の「公務員宿舎B」と位置付けて進める。整備計画局が委託先を決める一般競争入札(総合評価方式)の手続き中で、測量・建設コンサルタント等業務の建築A、または建築Aと土木A・電気A・機械A・通信AのいずれかによるJVから7月23日まで申請書を受け付けた。9月2~4日で入札書の提出を求めて同月11日に開札する。9月26日から27年9月30日のおよそ1年間で履行してもらう予定だ。
後続の実施設計も財務省合同宿舎と防衛省省庁別宿舎をまとめて行う考え。建設工事を一緒に発注するか、先行の防衛省省庁別宿舎と後行の財務省合同宿舎とに分けて発注するかは固まっていないという。
関連して北関東防衛局が土質調査の委託先を8月19日開札の一般競争入札(総合評価方式)で、埋蔵文化財調査の委託先を8~10月の入札手続きでそれぞれ決める予定でいる。
