橋梁長寿命化 26~35年度の10年で47橋に約1300億円 都建設局
東京
東京都建設局は2026~35年度の10年に約1300億円を投じて47橋の長寿命化工事に着手する。また、22~24年度の第10次点検の結果を踏まえた補修事業には約280億円を充て、第11次点検が完了する29年度までに193橋の工事をスタートさせる。6月に策定した第2次橋梁予防保全計画で示した。
建設局は管理する1241橋(26年4月時点)を、重要度に応じて建設時より性能を向上させて延命化する212橋と、建設時と同等の性能を維持する1029橋に区分している。延命化する橋は長寿命化事業に取り組んだ後、予防保全型の維持管理を実施。性能を維持する橋は定期点検に基づく補修事業により、予防保全型の維持管理を行うとしている。
5年に1度の橋梁点検は建設事務所を3グループに分け、それぞれ1年ずつの計3年をかけて行っている。直近の点検は22~24年度の第10次点検。その結果は国と都がそれぞれ定める基準により整理している。
国の基準で判定区分Ⅲ(早期措置段階)、または判定区分Ⅱ(予防保全段階)と診断した橋のうち、都の基準でランクD(注意)に該当するものは長寿命化工事に合わせて補修したり、単独で補修工事を発注したりしている。
第2次保全計画によると、長寿命化工事に関しては計画期間を3区分して着手する橋の数と事業費を明示。具体的には▽26~28年度=17橋、約400億円▽29~30年度=10橋、約250億円▽31~35年度=20橋、約650億円―となっており、必要な予算を措置していく。
その中で、26年度に工事着手を予定するのは外苑橋や浦安橋(上り・下り)、神代橋など9橋。このうち神代橋(青梅市梅郷5丁目地内~日向和田3丁目地内)は「長寿命化工事その1」の施工者を選定中だ。同橋は橋長132・4㍍、総幅員12・7㍍の鋼逆ランガー橋で、8月27日の開札を経て28年1月17日までの工期で塗装を塗り替える。
浦安橋(上り・下り)は9月下旬、外苑橋は11月上旬にそれぞれ長寿命化工事を発注する予定だ。
一方、補修事業の対象は第10次点検に基づき248橋を抽出した。第10次点検は22年度に第一、第二、第三、第四の建設事務所管内、23年度に第五の一部、南多摩西部、南多摩東部、北多摩南部の建設事務所管内、24年度に第五の一部、第六、西多摩、北多摩北部の建設事務所管内で実施。点検の翌年から補修事業に取り組んでいるため、既に55橋で工事着手済みだ。残る193橋は29年度までに順次工事をスタートさせる。
第2次保全計画では補修・補強や点検に際して採用または試行した新技術も紹介。例えば補修・補強では循環型ブラスト工法による塗装の塗り替えなどを、点検では水中ドローンの活用や斜張橋ケーブル点検ロボットの導入を挙げた。引き続き積極的に取り入れて効率的・効果的に事業を進める考えだ。
