久藤勝明氏(きゅうとう・かつあき=国土交通省大渡ダム管理所長)

四国【2026/08/18 四国版に掲載】

国土交通省大渡ダム管理所長 久藤勝明氏

 生まれも育ちも高知。数年ぶりの高知への赴任に、「うれしい気持ちもあるが、豪雨などの自然災害が多発する中、確実な防災対応が求められる」と気を引き締める。  大渡ダムは高知県内有数の多目的ダム。貯留水は農業用水や上水道、発電などに活用されている。ダム管理事務所への配置は初めてで、「昨年、渇水の影響で貯水率が初めて0%になった。渇水の翌年は大雨が降る傾向があり、常に気が抜けない」とし、「洪水調節の際の放流判断を的確に行いたい」と話す。  ダムの貯水池周辺では地すべりの恐れがある場所が点在するため、排水トンネル内の集水ボーリング工事、アンカー工事などの地すべり対策を進め、「より安全に操作できるように、環境を整えていきたい」と課題解決に意欲を見せる。なお、大渡ダムは完成から40年を迎え、記念ダムカードを作成したところ。「ぜひ大渡ダムに足を運んでもらい、記念ダムカードを手に取っていただきたい」と表情を緩ませる。  これまで、高知河川国道事務所に在籍した期間が最も長く、波介川河口導流事業や新日下川放水路の建設事業など数々の大きな事業に携わった。地元住民に向けての説明会を重ねる中で、「相手に伝わるように一つ一つ丁寧に説明することの大切さを学んだ」と話す。  モットーは「なせば成る」。何事も諦めず、「一歩ずつ前を向いて進み続ける」ことを後進に伝えていきたい。 【略歴】1986年4月建設省(現・国土交通省)採用、国土交通省四国地方整備局防災グループ防災室長、河川部河川工事課長などを経て、4月から現職。59歳。高知県出身。