経審W点 広島県内企業の状況をみる

広島

経審W点 点数階層別の取り組み状況

 建通新聞社は、経営事項審査受審企業データ(2026年6月版)を基に、広島県内企業のW点を集計、点数階層別に分析した。全体のW点の平均点は762点。W1200点以上の最上位企業は、担い手確保・育成に関する取り組み(W1)を強化している傾向が強いのが特長だ。W点は、働きやすい職場環境づくりや防災への備え、経理体制の強化などが評価項目。企業規模に関係なく、取り組み次第で高得点が確保できると同時に、企業の社会性を対外的にアピールできる領域だけに有効に活用したい。  集計対象は、売上高に占める完工高の比率が80%以上の企業、または同80%未満企業のうち元請完工高1億円以上の企業とした。建設業を本業、または事業を多角化しつつ建設業に重点を置く企業が対象で、今回は2378社が該当する。  担い手確保・育成に関する取り組み(W1)では、W1200点以上企業の平均点が高いのが特長だ。  全体平均の25・6点は、岡山県内企業の平均を10点近く下回る(35・2点、対象企業は1913社)。だが、W1500点以上企業の平均62・2点は、岡山県(60・8点)を上回り、またW1400点台企業で1・6点、同1300点台企業で4・6点、同1200点台企業で2・2点、それぞれ平均点が高かった。  (W1)は、いわゆる上乗せ3保険(注1)加入の有無をはじめ、若年技術者・技能者の育成・確保、知識・技術または技能向上の取り組み状況、ワーク・ライフ・バランス、建設キャリアアップシステム(CCUS)の取り組み状況で構成。今年7月1日改正(注2)で、評価項目新設や配点見直しが行われたものの、最高点は77点とW点を構成する8項目の中で最大の配点であることに変わりない。(W1)に対する取り組み強化は、W点全体の引き上げに直結するといえよう。  この他、営業年数が満点(35年以上で達成)の企業が多いのも県内企業の特長に挙げられる。  注1=建設業退職金共済制度、退職一時金または企業年金制度、法定外労働災害補償制度の各制度。  県内企業のそれぞれの導入・加入率は、建退共43%、退職金・企業年金51%、法定外労災70%(今回データ)。  注2=『建設技能者を大切にする企業の自主宣言制度』の宣言で加点(5点)、加点対象建設機械に不整地運搬車とアスファルト・フィニッシャを追加、社会保険加入の審査項目削除の3項目を改正。7月1日以降の申請で適用。  取材協力:JME ※県内企業W点ランキング100を関連記事にて掲載