NEXCO西 熊本地震の被災状況を公表

大阪【2026/07/31 大阪版に掲載】

芝村善治社長

 7月28日に発生した令和8年熊本地震を受け、NEXCO西日本は7月29日に記者会見を開き、高速道路の被災状況を明らかにした。三つの橋梁で桁ずれなどの甚大な被害が発生しており、現時点で通行止めとなっている約110㌔の区間について、「解除の見通しが立っていない」とした。同社の芝村善治社長は、「多くの道路で損傷が確認されている。関係機関と連携を取りながら、復旧作業に全力で取り組んでいく」との決意を語った。  被害が確認されたのは、宇城氷川スマートインターチェンジ~八代インターチェンジ(IC)間の川田橋、八代ジャンクション(JCT)~人吉IC間の片野川橋、八代JCT~八代南IC間の妙見第一橋。  橋梁部ジョイントの損傷や桁ずれ、路面の段差・開きが発生した。また松橋IC~宇城氷川スマートICと、八代ICのランプでは土工部路面段差やひび割れ、隆起などが確認されている。  これらの影響により、九州自動車道の益城熊本空港IC~えびのIC、南九州自動車道の八代JCT~日奈久IC、九州中央自動車道の嘉島JCT~益城トールバリアの上下線が通行止めとなっている。  被災状況を説明した永田順宏取締役常務執行役員保全サービス事業本部長は、被害が大きかった3橋梁について「詳細な工法検討や大規模な資機材が必要で、着手までには一定程度の時間がかかる」との見通しを示した。  管内の各橋梁では、大規模地震の発生確率などから優先順位をつけ、さらなる耐震補強事業を進めていたが、被害を受けた3橋梁については「今後の予定」と位置付けていて、補強は未実施だった。  復旧に向けては「施工会社や業界団体の協力を仰ぐべく、現地での打ち合わせや意見交換などをスタートしている」との状況を明かした。