人 国土交通省京浜港湾事務所長・國松靖氏 物流をストップさせない
東京【2026/08/21 東京版に掲載】
就任早々に所管事業の建設現場を回った。とりわけ川崎港で進めている東扇島~水江町地区の臨港道路整備には目を見張った。運河横断部に架ける長大斜張橋の工事が佳境を迎える中、特殊工法を用いて立ち上がっていく主塔の姿に「改めて事業の大変さ」を痛感した。
横浜港の国際海上コンテナターミナル再編整備には時の流れを感じた。およそ30年前に奉職して初の勤務地が横浜。当時は海だった場所へ新たな埠頭を建設している様子などを目の当たりにして、「形を変えながら発展している」と横浜港の進化を確信した。
港湾施設は物流を支える重要なインフラなだけに、首都直下地震などの大規模災害が起きても「物流がストップしてしまうようなことはあってはならない」。このため岸壁の改良や地盤の補強などを通じて「壊れないようにするのが理想」であり、たとえ「壊れたとしても短時間で復旧できる」ようにさまざまな対策を講じる方針だ。
仕事をする上でのモットーは「人との関わりを大切にして、話をよく聞き、コミュニケーションをしっかり取る」こと。所員にもその重要性を説き、工事の受注者には「何か困ったことがあればわれわれに相談してほしい」と声をかけるよう指導しているそうだ。
趣味は街歩き。「近代洋風建築が残る横浜が好き」で、2回目の横浜勤務も時間があれば気ままに歩いて過ごそうと考えている。
【略歴】94年北海道大学大学院工学研究科修了、同年運輸省第二港湾建設局企画課(当時)。那覇港管理組合企画建設部長、新関西国際空港技術・安全部長、総務省石川行政評価事務所長などを経て7月から現職。57歳。京都府出身。
