都の環七地下河川 自然流下圧力管方式、最下流内径12.5mで検討

東京【2026/08/06 東京版に掲載】

地下河川の断面計画イメージ(東京都資料を一部変更)

 東京都建設局は「環状七号線地下河川(仮称)」の地下トンネルに自然流下圧力管方式を採用し、最下流区間の内径を12・5㍍とする想定の下で検討していく。今後の水理模型実験などを通じて最適な内径を設定したり、放流先の候補地を選んだりして計画の具体化を目指す。  環状七号線地下河川は、▽白子川▽石神井川▽神田川▽目黒川▽呑川―の5流域・約267平方㌔から雨水などを集めて東京湾に放流する総延長約30㌔の地下トンネル。環状七号線をメインルートに、既設・整備中の環七地下広域調節池(延長13・1㌔)と事業中の目黒川流域調節池(仮称、4・2㌔)、今後の事業化を予定する最下流区間(12・7㌔)を連結させて、流域を1時間当たり約83㍉の降雨に対応できるようにする。  複数の流域から取水する大口径かつ長距離の地下トンネルで、構造や水理挙動が複雑となるため、今年3月に「環七地下河川計画検討委員会」を設置して計画諸元の検討などを進めている。  自然流下圧力管方式を採用し、最下流部の内径を12・5㍍とするとの想定は、8月4日に公表した委員会の第2回会合(7月14日開催)の報告資料の中で示した。放流先の水理検討を行うために仮設定した計画諸元で、自然流下圧力管方式は川崎市による五反田川放水路の整備に採用された事例がある。また、最下流区間の内径は直上流の目黒川流域調節池などと同サイズで、土かぶりを約35~50㍍とした。各河川から地下河川へのピーク流入量は毎秒約570立方㍍を見込む。  日本工営(千代田区)が手掛ける水理模型実験で仮設定した計画諸元が適切かどうか検証。必要に応じて計画諸元を見直し、エイト日本技術開発(岡山市北区)が手掛ける基礎調査にも反映させる。放流先の候補地は東京湾の水質などの変化予測調査を別途実施した上で選ぶ。  これらの成果を踏まえ第3回会合で放流に関する水理検討について協議する予定。続く第4回以降の会合でトンネルや立坑の水理検討や事業の効果を整理し、地下河川の計画を取りまとめて事業化につなげる。