インフロニアHD他 下水道維持管理にAI・DX
東京【2026/08/10 東京版に掲載】
セミナーでは、下水道の維持管理とDXの可能性を議論した
「下水道展’26東京」のセミナー「下水道の未来をDXで切り拓くそのカギとは?」が8月5日、東京ビッグサイト(江東区)で開かれた。燈(あかり)の石川斉彬取締役COO、インフロニア・ホールディングス執行役付兼水ing代表取締役副社長の大塚淳氏、日本アイ・ビー・エムの村澤賢一執行役員が登壇し、下水道維持管理の課題とAI・DX活用の可能性を議論した。
モデレーターを務めた日経BP総合研究所の野中賢上席研究員は、下水道は地下に埋設されているため劣化を見つけにくく、補修や更新がしにくいと指摘。市町村では技術系職員が少なく、少人数で難しい施設管理を担っている現状に危機感を示した。
大塚氏は、人手不足や物価高騰、金利上昇が、更新工事を進めにくくしている要因だと説明。その上で、紙で残る図面や資料をデータ化する必要性に触れ、AIで紙図面を読み込み、設備情報と関連図面をひも付ける「資産台帳AI」の取り組みを紹介した。
石川氏は、スマートフォンを車に取り付けて走行するだけで、道路のひび割れなどを検知し、位置情報付きで記録するAIの活用を例示。今後は、異常を判断するAIをロボットに搭載し、自律歩行しながら点検や作業を担う「フィジカルAI」の活用が進むとの見方を示した。
村澤氏は、設備の保守計画や工事の実行記録を一元管理し、次の計画に生かす仕組みの重要性を説いた。データ管理とセキュリテ ィーを組み合わせ、下水道インフラを安全に維持管理する環境づくりが必要と述べた。
