柳瀬川中流部調節池 4万m3整備へ基本検討 都
東京【2026/08/19 東京版に掲載】
東京都建設局は柳瀬川中流部の調節池整備に向けて施設配置や構造、施工計画の基本検討に着手する。金山橋~空堀川合流点付近(清瀬市中里4丁目~2丁目)で容量約4万立方㍍の施設整備を想定している。これに伴う業務の委託先を決めるため、都財務局が8月18日に希望制指名競争入札の手続きを開始した。土木・水系関係調査(取扱品目=河川・水理調査)A~Bの競争入札参加有資格者から21日まで希望申請を受け付けて、9月9日に開札する。2027年3月19日までに成果を得て後続の展開に備える。
柳瀬川は埼玉県所沢市上山口の山口貯水池に源を発し、中流部で都県境を蛇行しながら空堀川などを合流した後、埼玉県志木市中宗岡付近で新河岸川に流入する全長19・6㌔、流域面積95・5平方㌔の1級河川。このうち延長8・19㌔、流域面積45・2平方㌔を都が管理している。
都は局所的な豪雨に伴う水害の頻発を受け、河川施設の目標整備水準を時間最大50㍉の降雨から年超過確率20分の1の降雨に引き上げて、23年2月に柳瀬川流域の河川整備計画を改定した。現在は 23年12月に策定した「気候変動を踏まえた河川施設のあり方」に基づいて、気候変動を踏まえた年超過確率20分の1の降雨に対応できる調節池などの施設配置や河道断面を検討している。
今回の基本検討ではまず、25年度にエイト日本技術開発(中野区)が手掛けた「柳瀬川流域における気候変動を踏まえた河川整備計画調査委託」の成果を踏まえて現況を調査する。
続いて、調節池の設置位置や深さ、延長、必要面積などを▽地下箱式▽地下トンネル式▽オープン式―の構造別に検討し、概算の事業費と事業期間を算出して比較。また、取水施設と排水施設を設けるための河道条件や取水条件、施設条件なども整理して、調節池の比較検討で選んだ設置位置での基本構造を検討する。
その上で、本体構造物と仮設構造物の施工計画を考え、有力案の一般平面図や代表断面図、関係機関協議資料も作成するなどして事業化のベースを整えていく。
