愛媛県西予土木事務所 山岳トンネルを新設 378号の改良を進める

四国

トンネル北側坑口計画地付近の現況

 愛媛県西予土木事務所は、緊急輸送道路に位置付けている国道378号で、西予市三瓶町有網代~三瓶町有太刀に延長456㍍のトンネルを新設する。車両のすれ違いが困難な現況を改善し、災害発生時の地域の孤立化を防ぐことが狙い。これに伴い詳細設計業務を荒谷建設コンサルタント四国支社(松山市)に委託した。山岳トンネル工法(NATM)を採用する計画。2027年3月26日までの履行期間で作業を進める。  宇和海沿いで唯一の幹線道路である国道378号の緊急輸送機能を強化するため、バイパス道路を新設する。  NATMを用いた片押し工法で、延長456㍍、幅員は車道2車線で2・75㍍×2、路側は0・50㍍×2、内空断面は約45平方㍍を想定。北側の坑口=写真=を三瓶町有網代に、南側の坑口を三瓶町有太刀に設け、南側からの掘削を予定している。今後、住民説明や用地買収を順次進め、これらが完了次第、工事を発注する。  同事務所では、有太刀トンネルの北側坑口付近の現道を1車線から2車線に改良する設計業務も同時に荒谷建設コンサルタント四国支社(松山市)に委託した。トンネルの坑口上部に落石防護柵を設ける他、三瓶町有網代側の護岸整備を行い、道路を拡幅する計画。付近にはバス停もあり、1車線だとすれ違いが困難なため、トンネルの新設に合わせ2車線化する。こちらも2027年3月26日までの履行期間で作業を進める。  同事務所は378号の整備を重点的に進めており、これまでに4カ所の改良を実施している。本年度は新規事業として有太刀地域の道路改良に着手した。過去に落石があり、災害発生時に住民を孤立させないためにバイパス整備を行う。バイパス整備後も宇和海沿いの現道では、続けて落石対策などを行っていく。これら事業の進捗を踏まえながら今後、他地区の2車線化も検討する。