港区 元麻布3丁目複合施設 不調対策で10月市場調査

東京【2026/08/21 東京版に掲載】

旧麻布保育園用地で、現在はコインパーキングや菜園などで活用している。

 港区は、元麻布3丁目複合施設の整備に向けて10月からサウンディング型市場調査を実施する方針だ。入札の不調を防ぐため、民間事業者に工事費や発注方法、工期などについてヒアリングするとともに、入札参加の意思を確認する。設計・施工一括方式による発注も検討しており、サウンディング調査の意見聴取によって採用するかを判断する考えだ。  元麻布3ノ9ノ11の旧麻布保育園跡地に、弓道場や障害者グループホームなどの複合施設を整備する。計画素案段階の施設規模は3階建て延べ2178平方㍍。1階には弓道場(面積661平方㍍)と防災備蓄倉庫、2階に障害者グループホーム(611平方㍍)と多目的スポーツ施設、3階に災害対策職員住宅や屋上菜園、機械スペース、屋上には屋上菜園を設ける。  弓道場には28㍍の射距離を確保し、射場や的場などを配置。災害時は区民避難所として活用する。多目的運動スペースは子どもから高齢者まで幅広い年代が利用できる空間とし、男女更衣室などを設置。障害者グループホームは居室6室や居間、食堂、浴室などを設ける。災害対策職員住宅は、災害発生の初動態勢を確保するため単身者用・家族用の各1戸ずつ整備する。  6月に試算した建設・設計の予定価格は26億1500万円。内訳は建築(解体・外構を含む)が16億2000万円、電気設備が3億7500万円、空調設備が1億7500万円、給排水衛生設備が2億5000万円、昇降機設備が7600万円。基本・実施設計業務委託費は7600万円としている。  設計・施工一括方式を採用する場合は、11月ごろに入札・契約制度検討委員会を立ち上げる。2027年度に基本設計、28年度に実施設計を行い、29年度の工事着手。32年度の完成を目指す。  建設予定地の敷地面積は1717平方㍍で、現在はコインパーキング、緑地、菜園として利用されている。  整備計画の策定支援業務は田中建築事務所(港区)が担当している。