「人」NTT都市開発中国支店長 田口一孝さん
広島
田口一孝氏(たぐち・かずたか=NTT都市開発中国支店長)
中国支店が重要視する取り組みの一つは、本年度中に複合施設のパセーラの大規模リニューアルを完了すること。合わせて、同施設を起点とした街づくりを挙げた。
「今後、パセーラは『体験』を強化した施設にしていく」と展望を話す。昨年10月のもとまち水族館の開業をスタートに、11月にはヤマダデンキの中四国エリアでのフラッグシップとなる店舗が出店予定。さらなる賑わいが期待される。
さらに、パセーラの周囲には自社が開発に関わってきた、ひろしまゲートパーク、ひろしまスタジアムパークなどがある。「施設の魅力を生かし、多くの人が訪れ、回遊したくなる紙屋町・基町エリアを目指す」と力を込めた。
入社当初は設計職を志望していたが、3年目に都市開発を担う会社に出向となった。「建物だけでなく、住民や来訪者を考え、街全体の魅力をつくれることに惹かれた」と、東京、大阪、福岡の各都市で再開発の仕事に没頭してきた。
東京本社の開発推進部時代、品川シーズンテラスの現場を率いた。
東京都下水施設の上部に32階建てのオフィスビルと3・5㌶の緑地を整備するビックプロジェクトだけに、「通常の設計・工事以外に、複雑な構造、環境対策、また、施設運営や契約などを解決するため多様な業種で、多くの人々に関わって頂いた」と振り返る。
現場をまとめるに当たり「小さな嘘や自分を大きく見せようとする行動は信用に関わる」と、「誠実」さと「感謝」の気持ちの大切さを学んだ。今も、自ら二つの言葉を書いた色紙を席の後ろにある壁にかけ、心の中で一読し、仕事を始めるのが日課だ。
【略歴】田口一孝(たぐち・かずたか) 熊本大学工学部建学科卒業。91年にNTTの建築部に入社。92年からNTTファシリティーズ、04年からNTT都市開発に在籍。関西支店開発部長、開発本部開発推進部長、九州支店長などを経て4月から現職。熊本県出身。58歳。
