【静岡県誕生150周年】特集 ボールパーク構想

静岡【2026/09/30 静岡版に掲載】
 静岡県は、野球場をはじめさまざまなスポーツ施設を含む遠州灘海浜公園(篠原地区、浜松市中央区)の整備を計画している。2024年7月に策定した基本計画には、メイン野球場とサブ野球場の整備を盛り込み、メイン野球場は愛鷹球場レベルの1万3000人の屋外型(照明なし)、しずてつスタジアム草薙(草薙球場)レベルの2万2000人の屋外型(照明なし)、2万2000人の多目的ドーム型の3案を示している。  22年時点の試算では、屋外型(1万3000人規模)の概算事業費は70億円、2万2000人規模では100億円、ドーム型は370億円としていた。物価高や人件費の高騰を受けて、現時点ではさらに増額しているとみられる。  野球場について、6月26日の県議会本会議で野津隆太交通基盤部長が「行政負担の上限を草薙球場相当とし、検討期限を28年度末として、民間投資の可能性をさらに検討する」と答弁。加えて「事業認可を受けた区域の着実な事業用地の確保に向け、本年度から用地取得を進めていく」とし、浜松市と連携しながら民間投資の可能性を探る考えを示した。  これに先立つ2月13日、多目的ドーム型スタジアム建設促進期成同盟会(会長・中野祐介浜松市長)は、鈴木康友知事に多目的ドーム型スタジアムの早期実現を要望した。野球以外の幅広いスポーツやイベントを開催できる仕様とすることや、プロ野球を開催できる2万2000人規模とすること、民間投資の実現に取り組むことなどを求めた。  県が25年7月~9月に行った同地区の利活用提案公募では、全額公共負担を前提とする意見が多数だった。一方、将来的には民間投資の可能性を指摘する意見もあった。公募期間が約2カ月間に限られ、十分な検討時間が確保できなかった可能性があることから、民間投資の可能性を深掘りする。  公募では、野球場以外の公園施設で、ランニングステーションやトレーニング施設、子供向けの遊び場、キャンプ場、アスレチック施設などの導入提案があった。  鈴木康友知事は本紙のインタビューに「現実的に考えた時、県行政単独で整備をすると、しずてつスタジアム草薙(草薙球場)クラスになるだろう。それ以上のスペックを求めるのであれば、民間投資を呼び込むということになる」と述べ、民間投資の可能性を探っているところだと説明した。  民間投資を呼び込むには「さまざまな仕掛けが必要になる。うまく開発すれば、面白い場所になる」と展望を示した。  一方で、「施設単独で開発し、成り立つ時代ではない」とも指摘。「ボールパークに対して、地元にも熱い思いを持っている経営者がいる」と話し、そういう人たちを巻き込み、他県のような開発の仕方を模索する必要性を述べた。