多摩センター駅周辺 リノベや土地活用で再構築 都

東京【2026/09/17 東京版に掲載】

検討範囲

 東京都都市整備局は京王線、小田急線、多摩都市モノレールの3路線が乗り入れる多摩センター駅周辺の再構築に向けた検討を深度化させる。広場空間の活用や店舗リノベーションの事例を調べたり、土地活用の方策を整理したりして、今後のまちづくりに役立てる。これに伴う業務の委託先を決める希望制指名競争入札を9月14日に公示。都市計画・交通等計画Bの競争入札参加有資格者から9月18日まで希望申請を受け付け、10月9日に開札する。2027年3月19日の納期で成果を得る。  多摩センター駅(多摩市)の周辺は昭和50年代に集中的にインフラの整備が進み、パルテノン大通りや多摩中央公園などの広場空間が形成された。サンリオピューロランドやココリア多摩センターなどの商業・娯楽施設とオフィスビルが立地している。  インフラや施設の高経年化が進むとともに、京王プラザホテル多摩の閉館や多摩美術大学美術館の市外移転などにより、業務核都市としてのポテンシャルの低下が懸念されている。また、周辺には都有地を含めた広大な低未利用地が存在する。  こうした中で都は25年4月に「多摩ニュータウンの新たな再生方針」を策定し、多摩センター駅周辺の再構築を先行プロジェクトに位置付けてまちづくりの検討をスタート。26年3月には駅周辺のまちづくりイメージや再構築の取り組み方針などを盛る「多摩ニュータウン実行プログラム」をまとめた。  今回の業務では、実行プログラムに基づいて▽多摩センター駅周辺のまちのリノベーションなどに向けた検討▽多摩センター駅コアエリア周辺の土地活用のポテンシャル検討▽多摩センター駅周辺再構築会議の運営・会議資料の作成―などを行う。  このうち多摩センター駅周辺のまちのリノベーションなどに向けた検討では、駅とサンリオピューロランドをつなぐデッキを活用してテーマパークの雰囲気が感じられる広場空間を創出するために、滞在快適性の向上を目指して広場を活用した事例やまちとテーマパークを一体化した国内外の事例、テーマパークの雰囲気が感じられる空間を創出したスキームの事例を調べる。  また、駅前の大規模な土地を活用した事例などを調査して、多摩センター駅前でのシンボリックな空間の創出に向けた土地活用のゾーニングなどを考える。  さらに、沿道に顔を向けた店舗へのリノベーション事例を調べてテーマパークに調和した店舗誘導の方策を練る他、次世代モビリティの導入可能性を探る。  一方、多摩センター駅コアエリア周辺の土地活用のポテンシャル検討では、駅北側街区の公有地や検討エリア内の大規模な土地を拠点にしてにぎわいを創出する方策や、土地の活用に当たり必要となる条件などを整理していく。